☆ | : | あっと、白嬢遂に桐葉嬢に及ばず! 中間発表の結果通り、桐葉嬢3位、白嬢は4位に終わりました!
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客 | : | うおおおおおおおおっ!
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桐 | : | そのようね。
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白 | : | うう、残念です‥‥‥。でも紅瀬先輩、監督生室にはいつでもいらっしゃってくださいね。
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桐 | : | お断りよ。結果が出たのだから、約束は守ってもらうわ。
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白 | : | お仕事は手伝わなくてもいいですから。ほら、お茶を飲むだけでも。
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桐 | : | そんな風に顔を出していたら、なし崩しに手伝わされてしまうようになるに決まっているもの。
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瑛 | : | あら。紅瀬・傍若無人の原寸見本・桐葉さんにしては弱気なご意見じゃないかしら?
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桐 | : | ‥‥‥何が言いたいの?
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瑛 | : | いいわよ来なくて。全然ちっとも顔出されないより、監督生室でお茶飲みながらぼーっとされてる方が問題よ。生徒会は忙しいの。
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白 | : | そんな瑛里華先輩!
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瑛 | : | 大体、なし崩しに手伝わされるって、あなたの性格でそんなことになる筈ないじゃない。それとも、傍若無人の原寸見本ともあろうお方が、生徒会の雰囲気に呑まれて自分を保てなくなっちゃうのが不安?
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白 | : | あああ瑛里華先輩‥‥‥。
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桐 | : | ‥‥‥ふん。わかったわ。そんなに邪魔なら、時々くらいは嫌がらせしに行ってあげる。
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白 | : | 本当ですか!?
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桐 | : | お茶を飲むだけよ。意地でも手伝わないから覚悟なさい。
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白 | : | ‥‥‥はい! はいっ、お待ちしてますっ!
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瑛 | : | おっけー。望むところよ、せいぜい歓待して差し上げますわ。ふふっ。
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※ | : | えー、何だかよくわからないところで奇妙にねじくれ曲がった友情物語が進行していますが、ともかくも、先日の賭けの顛末といたしましては、桐葉さんが勝ちましたので「姉さま」と呼ぶのはナシ。加えて桐葉さんは今後生徒会業務に一切関わらない、ということでよろしいですね?
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伊 | : | そのようだね。ま、この結果を世界でいちばん喜んでいるのは征だと思うけど。多分、紅瀬ちゃん本人以上にね。
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征 | : | 喧しい。
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☆ | : | と、届かない! 瑛里華嬢、渾身のラストスパートも、遂に陽菜嬢の背中を捉え切れません! 結局ここでも順位は変わらず、中間発表を制した勢いのまま、陽菜嬢が女王の座を守り抜きました!
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陽 | : | わ‥‥‥本当に、勝っちゃった?
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瑛 | : | ‥‥‥くううううっ! 悔しいいいっ!
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客 | : | うおおおおおおおおっ!
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☆ | : | 2位と3位の点差が6320点、対しまして2位と1位との差はなんと僅かに536点。熾烈な接戦を制しました、まずは陽菜嬢からお話を伺ってまいりましょう。おめでとうございます!
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か | : | ありがとう! みんな本当にありがとう! かなではしあわせですっ!
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客 | : | うおおおおおおおおっ!
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孝 | : | ‥‥‥なんでかなでさんがヒーローインタビュー受けてるんだ?
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司 | : | 俺に訊くな。
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☆ | : | ‥‥‥えー、改めまして、陽菜嬢です。
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陽 | : | はい! 皆さん、応援ありがとうございました!
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客 | : | うおおおおおおおおっ!
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☆ | : | ズバリ、勝利のポイントは何でしたか?
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陽 | : | それはもう、お姉ちゃんと、応援してくださった皆さんのおかげです!
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か | : | ひ・な・ちゃーん!
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客 | : | ひ・な・ちゃーん!
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※ | : | そして、惜しいところまで追い詰めながらも結果的には2位に甘んじました、瑛里華さんにはこちらにお越しいただきました。悔しい結果でしたね。
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瑛 | : | ああもう悔しいです! 勝てるって信じてたのに!
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客 | : | うおおおおおおおおっ!
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※ | : | 悠木さんは想像以上の強敵でした。
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瑛 | : | そうですね。‥‥‥途中もあんなに負けてますし、悠木さんが優勝に相応しくないだとか、そんなこと本当、全然思ってないんです。悔しいのは勝てなかった私のことだけで、悠木さんが勝った、っていうこと自体はすごく納得できるっていうか。
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陽 | : | 千堂さん‥‥‥。
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瑛 | : | でもやっぱり悔しいじゃないですか、あんなに応援してもらってたのに。みんな本当にごめんなさい! 勝てませんでした! だから、今日のところは、悠木さんに拍手っ!
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客 | : | うおおおおおおおおっ!
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