それだって一応は、楽園のレプリカ、ではあるんだろうけど。
AFTERWORDS. [2663.11.xx.] [THIS PAGE.]
[2663.10.xx.] , [2663.12.xx.] [SHORTCUT.]
SILENCE. / FORCEWORD. / AFTERWORDS. latest : list / MAIL. [OTHERS.]


[2663.11.01.土.]
[2663.11.01.土.] / ポルノグラフィティ「メリッサ」。 / ずわい蟹。
ポルノグラフィティ「メリッサ」。
 CATVでPVを観た。通して聴いたのは初めてだけど、何つーかこう、最初のワンコーラスというか、「鋼の錬金術師」のOPに納まる部分、以外は本当はあんまりちゃんと考えてないんじゃないの、と歌詞読みながら思っていたことが大体当たっていたような感じがしたり(^^;;;。最後のサビのあたりの歌詞とか。
 ‥‥‥うーん。欲しい部分はそれこそOPに納まる部分だけでいいんで(苦笑)、レーベルゲートCDじゃなかったとしても別に買いはしないかなー。
ずわい蟹。
 開いた玄関のすぐ先は台所だ。
 そこに立って夕食を作っている佐祐理に向かっていきなり手に持ったビニール袋を突き出し、
「あ、おかえりなさい、舞」
 帰ってくるなり。
「蟹」
 ただいま、さえもすっ飛ばして、それだけを舞は言った。



「うわ。ズワイガニだねー」
 袋の中身は大きな一杯のズワイガニだった。北海道の旅行客向けの店であっても、何千円も払わなければ買えないような代物であろう。
「どうしたのこれ? ‥‥‥あ、楊大人?」
 楊大人とは、舞のバイト先である中国料理店「多宝酒家」のオーナーだ。
「仕事かと思ったけど、そうじゃなかった。今日は、蟹をもらっただけだった」
 そうはいっても、世の中一般のことに関しては万事に不器用な舞は、別に店員業に従事しているわけではなかったのだが。
「‥‥‥でもお金は?」
「いいって言われた」
「いいのかなあ?」
 佐祐理は少し首を傾げて、それから、何やら得心のいったような顔をして頷いた。
「まあ、せっかくだから、いただいておこうね。ええと、おっきいお鍋は‥‥‥っと」
 ぱたぱたと動き回り始めた佐祐理を置いて、舞は居間に引っ込む。



「お待たせしましたー」
 殻ごとボイルされて真っ赤に染まった蟹が、卓袱台の真ん中にどーんと置かれた。こんな乱入者さえなければ今日のメインディッシュであった筈の野菜炒めの皿は、追いやられた卓袱台の隅で、何やら肩身が狭そうにしているようにも見える。
 早速、舞が長い脚に手を伸ばす。
 根元からもぎ取った一本の脚は、ふたつの関節によって繋がれたみっつの大きな節からなる。いろいろと角度を変えて、手に取ったその脚を珍しそうに眺めてから、
「って舞、そのまま齧ったら固いよー」
 佐祐理が注意する間もあらばこそ。
 既に舞は、殻のついたままの脚に噛りついていた。しかもどうやら本当に殻まで噛み砕きながら食べているらしい。ごりごりと、固いものが潰されていく音が口の中から聞こえている。
「蟹さんの殻は食べないんだよ、舞」
 言われて舞は口から脚を引き抜く。いちばん太い付け根から最初の関節の手前まで、身がないばかりでなく、既に殻も筋も残ってはいないのだった。
「どうやって食べるの?」
「ええと、こう」
 舞と同じように根元から切り離した脚を、それぞれの関節のところでぱきっと折る。次に、添えてあった大きな鋏で、それぞれの殻の端を斜めに切り落とした。
「こんな風に端のところをちょっと切って、ここから身を引っ張り出して」
 密度の高そうな、重そうな身の部分が、斜めに切られた脚の殻からすっと抜けてくる。
「ん。おいしい」
「‥‥‥わかった」
 それに倣って、舞も脚の殻と再び格闘を始める。



 ふたりとも無言のまま、しばらく時間が経った。



 あらかた片づいてしまった蟹の殻が、さっきまで蟹の載っていた大皿に積み上げられている。
「蟹食べてると」
「ん?」
「みんな無口になっちゃうよねー」
 佐祐理は笑う。
「ん。おいしかった」
 舞も笑う。
「でも、初めて食べた」
「そうなの? ‥‥‥そっか。殻ごと食べちゃったもんね、少し」
「それはそれで、おいしかった」
 苦笑いする。佐祐理にはちょっと真似できそうにない。
「でも」
「ん?」
「食べてる最中、何もお話しないのは、寂しい」
 残念そうに舞は言う。
「んー、蟹食べる時ってみんなそんなだよ。殻があるから」
「そうなんだ」
「それなら、殻がなかったらお話もできるから、次があったら殻から身を外しちゃって、それからお料理しようね」
 殻の山を見つめて舞は頷く。
「そういうのは、今日のよりもっと、嫌いじゃない」
 ‥‥‥蟹が登場したおかげで半分くらい残ってしまった野菜炒めは、ラップがかけられたことによってますます肩身が狭く見えるようになってしまっていた。

ずわい蟹[26631101][Kanon][舞, 佐祐理]



 タイトルはやまぐうさん
 久し振りに舞と佐祐理で。‥‥‥タイトル見てて、多分舞は蟹食べたことないんじゃないかなー、なんてふと思ったもので、そういう話を。
 つーかここ書いてて思ったけど、もう11月なんだね。いつまで保つのかと思ってた毎日しりとりSSは、途中何度か穴は空いてるものの、何だかんだで丸1ヶ月以上は続いてるワケか。へー。
[2663.11.02.日.]
[2663.11.02.日.] / とは言ったものの。 / 謎と神秘のクロネコヤマト。
とは言ったものの
 「DRAG-ON DRAGOON」。ここまで追い詰めて最後の最後だけ見ないってのも悔しいので(苦笑)、結局、残る隠し武器も集め始めた。物語選択(つまり通常進行するシナリオ)の中に落ちている武器は多分回収済みで、残りはフリーミッションで拾えるお宝のみ、かな?
 ‥‥‥せめてもの救いは、条件はあくまでも「集める」コトで、別に集めた武器を「鍛える」必要はない、というコトだろうなあ。全部鍛えて再高レベルにするのが条件、なんざ要求された日には今すぐメゲられる自信があるけど(^^;;;、集めるだけで済むならもうちょっとやってみるか、とか。

 ちなみに大丈夫(自称)な方の攻略本、宝の出る位置とかそういう細かい点が結構間違っていて割と大丈夫じゃないことが判明(^^;;;。このやろー。
 これからやる人がこの界隈にいるとも思えないが(苦笑)、そういう人は要注意。

 ところで、終盤(赤ん坊とかと地上で戦ったりするあたり)のBGMが音飛びというか、なんか時々、恐らくは意図りでないショボい音に音色が化けてる部分があるように聞こえるんだけど、気のせいなのかなあ? それともウチのPS2が古い(SCPH-15000)からそうなるんだろうか。
謎と神秘のクロネコヤマト。
 明日の20時から21時、と着日/着時間指定されている荷物が、今日の20時30分に届く不思議。

 : 中身は食べるものだとわかっていたから、中身を基準に考えれば、早い方へ間違われる分にはいいんだろうけど。
 : それにしても、間違うことってあるんですねえ‥‥‥。
 : 運んできたおっちゃんが自分で苦笑いしてたもんな。「慌ててたから間違えちゃったよ」とか言って。

 明日の荷物と今日の荷物とか、混ぜて持って歩いてるもんなんだねえ‥‥‥。
[2663.11.03.月.]
[2663.11.03.月.] / ぇー。 / 結局引き篭り。 / ニプレス。 / 「君が望む永遠」。
ぇー。
 掲示板にて。小夜さんが。小夜さんが。小夜さんが。小夜さんが。
書き始めていなければ、「ニプレス」を(笑)。

# 「ニルヴァーナ」「ニーベルゲンの指輪」と迷いつつ
# 笑いの取れそうなものを…
 小ー夜ーさーんーがー。<強調しすぎ

 しかも、幸か不幸か書き始めてなかったので、本日お題は「ニプレス」。‥‥‥どうすればいいんだ。
結局引き篭り。
 雨も降ってたし。

 「DRAG-ON DRAGOON」。揃えるつもりで、攻略本と首っ引きで走り回ったところ、やる前に思っていたよりは簡単に武器がすべて揃った。や、フリーミッションから拾える武器を全部回収したのに回収率95%とか表示された時はどうしようかと思ったけど(^^;;;、ちゃんと調べたらイベントで入手できる武器に取り零しが1本あったことが判明、慌てて回収して終了。
 で。‥‥‥つーかですよ。主人公が地上戦をやる時にしか使えない手持ち武器を総計65本も揃えさせて、それを条件として進めるようになるファイナルステージですよ? 一体どんな修羅場な地上戦が展開されるのかと思えば、その先に戦闘は1回しかなく、しかもその戦闘は実は音ゲー、ってどうなの一体?(^^;;;
 しかもこれがまた非常に難しくて停滞中。今度こそ本当に、難しくて投げるかも。当たり前だけど難易度がEASYとかNORMALとか全然関係ないしなー(苦笑)。
ニプレス。
「名雪、本当に足速かったんだな」
「へへ。リレーも一等賞だったよ」
 そりゃ学校の運動会のリレーくらいで素人相手に陸上部の部長さんが本気になって走ってるんだから一等賞くらい珍しい結果でもない気はしたが、まあ、それはそれとして。
「優勝だよ祐一。よかったよ」
 ともかくも、俺や名雪の属するチームは、今年の運動会で見事な優勝を遂げたのだった。
「だから祐一、ご褒美に」
「イチゴパフェか?」
「ううん」
 少しだけ前を歩いていた名雪が、振り返って、笑う。
「おんぶ」
「‥‥‥はい?」
「お家まででいいから。ね?」
 毎度のことながら、名雪の思いつくことはよくわからなかった。



「えへへ。祐一の背中ー」
「こらそんなにくっつくな名雪」
「なんで?」
「なんでとか言うな」
 そりゃその、もちろん、嬉しくないわけじゃないんだが。
 でも一応ここは天下の往来でもあることだし。
「でも意外とおっきいね、背中」
 ‥‥‥聞いてなかった。いやだから胸が。胸が。
 あ。
「意外とおっきいのな、胸」
「え? あ、わっ」
 凄い勢いでくっついていた上体が少し離れる。この手があった。‥‥‥寂しくないわけじゃないんだが。
「もしかして、祐一、わかっちゃった?」
「ん? 何が? サイズか?」
「馬鹿。‥‥‥あの、胸にね、貼ってることとか」
「何を?」
「スポーツブラは擦れちゃって、ちょっと、痛い‥‥‥から」
「ブラと擦れる、って何」
 何が、と聞こうとして、止めた。
 誰がどう考えたってブラの下には胸しかない。この体勢で背中に当たる筈のところで、ブラに擦れるとこ、といえば。
「わかるわけないだろそんなの。つーか、貼るようなもんがあるのか?」
「女の子にそんなこと聞いちゃダメだよ」
「女の子に聞かなかったら誰に聞くんだよ?」
「うー‥‥‥あのね、ニプレスって言って‥‥‥」
 急に名雪は声をひそめる。
「祐一、本当に知らない? 知ってるのに言わせようとかしてない?」
「だから知らないって。いいよ言わなくても」
「ありがと」
 もう一度、名雪が抱きついてくる。



 ちなみに。
「言わなくてもいいから、後で見せ」
「祐一の馬鹿っ」
「て‥‥‥っ‥‥‥」
 申し出てみたらひっぱたかれた。オンナゴコロは難しい。

ニプレス[26631103][Kanon][名雪, 祐一]



 タイトルは小夜さん
 ‥‥‥つーか、どーせいっちゅーのよ(^^;;;。
君が望む永遠」。
 アニメ第5話。

 ダメだ。観ていることにもう堪えられない。もう投げる。ごめん。
[2663.11.04.火.]
[2663.11.04.火.] / むー。 / 推理と真実。 / 何だそりゃ。
むー。
 天山永田も勝っちゃったらしい。それはそれでハッピーエンドなんだろうけど、この際だからいっぺんヘナチョコに負けちゃって、失うものが何もないところまで墜落してから話を始める方が奴らのためになるような気はしていたり(苦笑)。
 この一戦に勝つための悲愴な覚悟を売りにしすぎたというか、天山はこれでIWGP王者になったけど、どうも天山の場合はそこがゴールっぽいイメージがあるのがよくないよなー。
推理と真実。
 犯行時刻は昨夜の夜中から今朝までの間。
 その間、犯行の行われた建物に外部から侵入することはできない筈、であった。



「‥‥‥さて、これらの証拠物件から、この連続密室殺人事件をどう推理するか、ですが」
 そんな風に栞は切り出して、
「どの証拠物件をどう逆さまに解釈すると、この事件から連続と密室と殺人が出てくるのかしら?」
 早速、香里に呆れられてしまうのだった。



 その事件の中には連続も密室も殺人も存在する余地はない、という香里の主張の方が、誰がどう見ても正しいであろう。
 なにしろ、実はただ単に、『昨夜までは冷蔵庫に入っていた筈のバニラのカップアイスが、今朝見たら跡形もなく消えてなくなっていた』、というだけの事件なのだから。
「でも、ちゃんと玄関も裏口も鍵が掛かっていて、外から家に侵入できる人はいなかったんだから、広い意味では密室ですよ?」
「意味が広すぎる気はするけど、まあ、そう言って言えないことはないわね」
 まず手始めに『密室』に関する見解をひっくり返した栞は小さくガッツポーズ。
「こら名探偵。推理の目的は、あたしを言い負かすことじゃない筈でしょう?」
 そして祝勝気分にバケツで冷や水を浴びせるような突っ込み。
「せめてもうちょっと勝ち誇らせてくれても」
「はいはいサクサク進めるわよ。次」
「ううっ‥‥‥そんなこと言う人嫌いです‥‥‥」
 犯罪捜査史上もっとも権威のない名探偵、の座は当面揺るぎないようだった。



「で? 連続と殺人は?」
「それはさて置き‥‥‥どうしましたかワトソンくん?」
「誰がワトソンくんよ」
 さて置きって、それじゃ連続密室殺人事件って話はどこへ行ったのよ。と突っ込む代わりに眉間を指で揉みおろす。
「ええと、外部の犯行ではありません、と」
「忍び込めるのにアイスしか奪っていかない泥棒なんていないものね」
「何を言いますか。アイスは人類の宝。タバスコは敵!」
 きっぱりと言ってのけるその心意気はいっそ見事とさえ言えるものだったかも知れないが、中身の馬鹿馬鹿しさはそれ以上に見事と言うべきであったかも知れない。
「アイスが欲しいなら忍び込む場所を間違えてるし、他に欲しいものがあったならその侵入行為は目的を達していないわ」
「そうかなあ‥‥‥」
「大体そもそも、アイス欲しさに夜中民家に忍び込む馬鹿がどこの世界にいるっていうのよ? 外部犯行説は成立しないことを前提に考えなさい」
「だから、外部の犯行はありません、と私もさっき」
「だから、その判断からして不要なのよ。実際ひとりも人死にが出ていないことだし、殺人について検討する意味はないでしょう? それと同レベルの話じゃないの。外部犯行説なんて」
「ううっ‥‥‥ワトソンくんがいじめるっ‥‥‥」
 正直な話、ワトソンくんの方がよっぽど探偵向きではあった。



「だから密室も考えなくていいのよ。家の外から中へ入れないというだけで、中から外へ出て戻ることは可能だし、中を歩き回ることにも制限はなかったんだから。ほら名探偵、続きは?」
「え‥‥‥つまりその‥‥‥犯人は昨夜から今朝までこの家にいた人で‥‥‥お父さんとお母さんは出張でお留守だから、犯人は私か」
 自分に向けた栞の人差し指は、
「お姉ちゃんか、のどっちか、ということになります、が?」
 くいっと回って香里を向いた。
「どうして疑問形なのよ?」
「いえ何となく」
 ワトソンくんの肩を竦める仕種は異常にサマになっている。やはり経験が違うのだろうか。
「‥‥‥いいけど。それで、ようやくそこまで話が来たのね。やれやれ」
「それで、それでですよ? 私が自分で食べた憶えがない、ということは」
「こういうことね」
 指折り数えながら、ワトソンくんによってあらん限りの可能性が挙げられていった。



 ひとつ。実はこの家には栞でもお姉ちゃんでもない何かがいて、それが食べた。
 ふたつ。実は栞は夢遊病か何かにかかっていて、知らないうちに自分で食べた。
 みっつ。実は栞にはお姉ちゃんを陥れようとする意図があって、自分で食べておきながらお姉ちゃんの犯行に見せかけようとしている。



「以上、三択です。さて正解はどれでしょう?」
「っていうか三分の二は犯人私ですかっ!」
「ええ。そうとしか考えられない筈だけど」
「いや、ええと、ちょっちょっと待ってください! 重要な可能性がひとつ抜けてますっ」
「あら。何かしら?」



 よっつ。実は本当にお姉ちゃんが食べた。



「どうしてコレがないんですか」
「そんなの、決まってるじゃない?」
 ふふん、と香里は笑った。



「それが正解だからよ。昨夜、夜中にちょっと気が向いて、ね」



「ね、じゃありません! あああ楽しみにとっておいたのに‥‥‥おっ、おっおっお姉ちゃんなんか嫌いですーっ! うわあああああん!」
 ‥‥‥美坂家の朝は、今日も平和に明けてゆくのだった。

推理と真実[26631104][Kanon][栞, 香里]



 祐一抜き。
 実は、舞と佐祐理の話以外では、祐一が出てこないのはちょっと珍しいんじゃないかなあ、とかも思いつつ。

 そして明日はやまぐうさんの「つきのものがない」(笑)。
何だそりゃ。
 「つきのものがない」の次は「イスカンダルのトーフ屋ゲーム」だそうです。両方やまぐうさん。んぎゃあああ。

 また何じゃそのいい加減に捏造したようなタイトルはっとか思いつつ、ぐぐってみたらそんなゲームが実在してしまうことが判明するから世の中って奴はわからない。しかも古典中の古典だったりして二度吃驚。1978年ってブルース・おりくらが5歳の時だよ?(^^;;;

 : それはそれとしてSSはどうすればいいのだ?(^^;;;
 : ‥‥‥さあ?(w
[2663.11.05.水.]
[2663.11.05.水.] / 14時39分。
14時39分。
 非常に急な話ですが、たった今、今週末の名古屋出張が決定いたしました。

 金曜(11/07)の午後に現地入りらしいです。で、仕事自体はその午後だけで片づく予定であり、何事もなければそのまま帰宅するかも知れません。
 が、どうせ翌日は土曜なので休日ですし、せっかく名古屋なワケですから‥‥‥その後何も予定がないようであれば、一泊して翌日(11/08)例のへ赴こうかな、とか密かに企んでもいます(爆)。

 : ‥‥‥何もわざわざそんな苦行のようなことをなさらなくても(^^;;;。
 : いや、せっかくだから、カレーライスじゃないものも食べてみたい(笑)。

 という次第ですので、その近辺の方で、当日晩(ただし解放時刻は不明)ないし翌日が暇で、ブルース・おりくらを見てみたい、という方がもしいらっしゃるようであれば、何かの形でご連絡いただければと思います。あ、山よりおもしろいトコがあるのであればそういうのでも可(笑)。

 それともうひとつ。予定外の出張準備作業が発生してしまったので、帰ってくるまでSS書いてられない可能性が高いです(^^;;;。
 悪しからずご了承くださいませ。
[2663.11.06.木.]
[2663.11.06.木.] / 「DRAG-ON DRAGOON」。 / もしかして、
DRAG-ON DRAGOON」。
   /\
  //\\
  |  |  |  |
  |  |  |  |
  |  |  |  |
  |  |  |  |
  |  |  |  |
  |  |_|  |
  |  |@|  | 亡国の王子が鉄塊と共に15get
  |_|_|_|     
    | | ゜Д゜)||\∧___
   _○_≪ *・ vv〉 重いわ馬鹿者
  (((,,,,,,\彡/::/_( ̄´
    (((,,,,,.ノ:::/三)
<ニlニlニl(::/三ノ
       >:::>:::>
      <_ミ_ミ

 や、なんか可愛かったので(笑)某chから転載。深い意味はないけど。
 ちなみに↑のAAは鉄塊だがブルース・おりくらのお気に入りは死神の鎌。鉄塊は結局、カオスドラゴン相手にしか使わなかったな。

 昨夜は、SSが書けるほどの時間的余裕はないが、だから書かなかったので時間に若干余裕がある、という状態だったので、音ゲークリアまで一挙に行ってしまった。ついでにそのまま最後のフリーミッションも一発抜きして、フリーミッション空中戦専用の最終ドラゴン(つーか実は戦闘機)もゲット。
 問題の音ゲーは結局どうやって抜いたかといえば、実はポーズで止めても画面にマスクがかからないのをいいことに、ポーズをかけてパターンを見極めて、ポーズを解除したら見極めた分だけ決め打ちで入力してすぐにまたポーズを掛けて、まだ入力されていない部分のパターンを見極めて、ポーズを解除したら見極めた分だけ以下同文(w。
 ともあれ。‥‥‥以上、これにて「DRAG-ON DRAGOON」コンプリート。

 例によって「ゲームの合間にムービー」というより「ムービーの合間に作業」だし、だから物語や演出はものすごいのかといえばそれもそんな大層なもんでもないし、何というか、改めて振り返ってみると、誰か他の人に奨めて喜んでもらえるシロモノだとは思えなかった。設定に惚れた類の人(つまりブルース・おりくら^^;;;)はゲーム買ったつもりの出費で攻略本とか設定資料集とかを買っといて、ゲーム自体については夢も希望も膨らみまくりな印象、から先へは敢えて踏み込まないでおいた方が、多分、後々までしあわせ感に浸っていられると思う。

 あとは、誉められる点があるとすれば、ピーター/池畑新之輔の声かな。だから↑の「亡国の王子が鉄塊と共に15get」と「重いわ馬鹿者」は同じ人の声で(笑)。
もしかして、
 昨夜って「R.O.D. THE TV」と「GUNSLINGER GIRL」は中止だった?(^^;;;
 ‥‥‥その時間帯を録画した筈のビデオテープを再生したら、何かライヴやってる番組と「ハングリーハート」と試験電波が映ってるんだけど?(苦笑)
[2663.11.07.金.]
[2663.11.07.金.] / 顛末。
顛末。
  • 9時に普通に出勤して、10時頃、偉い人と共に職場を出発。品川駅までタクシー移動。品川駅からのぞみ119号で名古屋入り。
  • 別の新幹線で来たもうひとりと合流。午後一に現場入りのため、そのままタクシーに乗り込んで移動開始。つーか昼飯は?(苦笑)
  • 着いたのでヒアリングから開始。
  • ‥‥‥聞いてた現象と起きてる現象が随分違うことに唖然とする。
  • この時点で、ブルース・おりくらがわざわざ出向いた意味はまったくなかったことも判明する。
  • もともと意味は乏しかったが、ない、ってのも何だかなあ(^^;;;。
  • 16時ちょい過ぎくらいまでは何だかんだと作業して、現場を出る。
  • すかいらーくとかに入って遅い食事を。
  • 時間帯が中途半端でどこの店もやっていなかったのだが‥‥‥もしかして、名古屋では今あんかけスパゲッティとやらがブーム? 時代はあんかけ?(^^;;;
  • 食事後、その場で解散。
  • 一晩残ると何しに残ったのか説明とかせねばいけない情勢らしかったので大人しく帰還。
  • 歩いて名古屋駅まで戻った頃には当日の普通指定席など残っておらず、自由席を使って帰ることに。
  • すかいらーくが全然名古屋っぽくなかったので(笑)、新幹線ホームの立ち食いきしめん(蕎麦もうどんもないところは徹底していてよい)なぞ啜って細やかに名古屋分を補給。
  • こだま428号の自由席に潜り込んで東京まで戻る。さすが各駅停車、所要時間が2倍くらい長かった。
  • そのまま京葉線で帰宅。即就寝。
[2663.11.08.土.]
[2663.11.08.土.] / 喉が痛い? / つきのものがない。 / 座標決定。
喉が痛い?
 風邪ひいたかも知れないなあ。うーむ。
つきのものがない。
「祐一、落ち着いて聞いてね?」
「何だよ急に改まって?」
「あのね? あの‥‥‥この間から、ない、みたいなの」
「ない? って何が? 目覚まし時計だったら、この間借りたのがそこの枕のとこに」
「そうじゃなくて」
「違うのか? 後はえーと、ああ、財布から五百円玉が一枚消えてるとかか? それだったら」
「どうして祐一がそんなこと知ってるの?」
「うわ薮蛇だったか。ええとそれはつまりだな‥‥‥しまった、今更真琴が抜いてたなんて言ったって説得力ないし」
「っていうか、そんな細かい話は今じゃなくていいよ。それより祐一、私」
「だから何がないんだ?」
「その、毎月のね」
「ああ」
「月に一回‥‥‥ほら、女の子は、あるじゃない」
「陸上部のミーティング?」
「それ女の子とか関係ないし。‥‥‥っていうか祐一、本当はわかってない?」
「すまん。何となくはわかってる」
「からかうなんてひどいよ祐一」
「だからごめん。悪かった。ちょっと動揺しただけだ。それで、秋子さんは?」
「んー、何となくは気づいてるみたい」
「そうか。まあ‥‥‥じゃあ、ちょっと挨拶してくるか」
「何の?」
「お嬢さんを僕にください、だ。‥‥‥その前に、名雪」
「はっ、はい」
「後悔してないか? その、まだ就職もしてないのに、俺たち、こんなことになって」
「祐一は、後悔してる?」
「まだわかんないな。正直、不安だな、とは思ってるけど。でも、でもそれは不安であって、後悔とか、そんなのとは違うと思う」
「それなら、祐一が後悔したりとかしてないなら、私は大丈夫だよ。ちょっと早かったかなあ、とは私も思うけど、これは私の望んだことでもあるから」
「そうか。それじゃ行ってこようか。秋子さんのとこに」
「ん。そうだね」



「了承」
「速っ!」
「こんなことまで一秒だよ」
「でも‥‥‥了承、で私はいいのだけれど、祐一さんのご両親にもきちんとお話しないとね。私だけが許せばいいということではないわ」
「ええ。それはそのうち」
「それともうひとつ」
「え?」



「私がこんなことを言うのもおかしいのかも知れないけれど‥‥‥祐一さん、あゆちゃんとのことは、本当にそれでいいの?」

つきのものがない[26631108][Kanon][名雪, 秋子, 祐一]



 実力行使、の巻(w。

 明日もやまぐうさんの「イスカンダルのトーフ屋ゲーム」(^^;;;。
座標決定。
 30日・東地区(東2H)S-30aというコトで。

 : 去年は割といっぱいいっぱいの勢いで本ばっかり作ってたけど、今年の後半そっち方面はほとんど何もしてないからな(^^;;;。
 : そもそもイベントに参加されていないワケですから。でもその間はサイトの方で何か書いたり、手は止まっていないでしょう?
 : 分量だけが問題なら、本作ってた時より量は書いてる筈だけどね。

 サイトに上げてるような文章と本にするための文章ってのは書くための考え方がちょっと違ったりもするので、片方できれば両方できる、というものでもなかったりするんだけど。
 ‥‥‥ま、せっかくのサークル参加だし、何かは作ることにしようか。うん。
[2663.11.09.日.]
[2663.11.09.日.] / ゆうべの秘密。 / 「仮面ライダー555」観る。 / 拡大。 / の、後。
ゆうべの秘密。
 大体寝ついたのが昨夜の34時(今朝でいえば10時)とかいう顛末で、何してたかというとなんか2000円とかで売ってた「マスター・オブ・モンスターズ 魔導王の試練/バリューパック」。うーん懐かしい。
 取り敢えず、恒例の「Island campaign」をクリアしてみたところ。‥‥‥なんだけど、ここで育てたモンスターが別シナリオに引き継げないコトとかすっかり忘れてて(^^;;;。いつもの癖で、凄い勢いでアイテムを集めまくっちゃったんだが、結局、意味はなかったコトになってしまった。残念。

 でまあ、引き継げなかったので若干気が削がれたというのもあるけど(苦笑)、古いソフト故に全画面でしか動かなくて、起動している間は本当にこのゲームしかできないのが不便だったり、他にもいろいろ積んであったりとかまあそんな事情もありつつなので、よっぽど気が向かないとこの続きはやらない方針。懐かしさには随分浸れたし。
仮面ライダー555観る
 いやもうこの際、ブラスターフォームとかは別にどーでもいい(笑)。

 澤田の告白と死をきっかけに、人であることを再び目指し始めるたっくん。阿部さんを巻き込んでしまったが故に自分の危機感のなさにようやく気づき、デルタとして起つことを決意する三原くん。そうして、偶然とか天の配剤とかでなく、それぞれに人を守護しようとする意志をもって、とうとう、ひとつところに並び立つ「王のベルト」の力の顕現者たち。
 まさにターニングポイント。

 は、いいんだけど。
 番組のいちばん最初って「夢」とかそういうキーワードを話の芯に据えていた筈なんだが、その辺っていつ頃思い出されるんであろう?(笑) 最終回の伏線になってるだけかな。
 多分チーム馬がオルフェノクでありながら人としての夢を捨てずに生きていくことを決めて、けーたろは洗濯屋、真理たんは美容師を目指していたことを思い出して‥‥‥じゃあ、たっくんは? という話になるんじゃないかなー。
拡大
 そんなワケなので起き出したのが14時くらい、選挙の投票をしてから拡大に出向いて到着したのが15時くらい。
 前回の段階でもう登録は済ませてしまっているので、用がないといえば用がないんだけど、まあ、いろんなフォローとか。‥‥‥結局何もしなかったけど(笑)。
の、後。
 何がどうなっているんだか、まるっきり外野というか全然無関係の筈なのに何故かそのまま秋葉原とかまで連行された挙げ句豆満江の編集会議だかに参加する羽目に陥り、そこで企図されていた何かのどれかに前後して、山のような文庫本を買い込む羽目に陥る。あんなに買ったのに残り冊数の方がまだ多いアレを今月中に全部読む必要があり、かつ、今月中に全部読んだ、というだけでは全然間に合わない模様。‥‥‥ひー。
[2663.11.10.月.]
[2663.11.10.月.] / 予定変更。 / イスカンダルのトーフ屋ゲーム。
予定変更。
 本来であれば締め切りが近い順番に書きものをするのが定石で、もちろんそういう風に予定を組んでもいたんだけど、考えてみたら、いちばん締め切りが近い話はいろいろ予習しないとどうにもならないわけで、少なくともその予習が済むまでの間は、自宅にいない時間を有効に活用することはできそうにない気がしてきた。
 ので、取り敢えずその間は、自宅にいない時間はその次に締め切りが来る話のことをいろいろ考え、自宅にいる時間は予習の続き、という線で行ってみようかと。

 : で、昨夜、その買い込んだ文庫を読み始めてみようとして。
 : 読み始めて、みようとして? 何ですかそのまわりくどい表現は?(^^;;;
 : んー。最初の数行読んだだけなんだけど、なんかもしかしてものすごく身体に合わないものを読もうとしてるんじゃないかって予感がしてきて、すぐ閉じちゃったんだよね、実は(苦笑)。

 何分にもまだ最初の数行だから、杞憂に終わるチャンスはそれこそ文庫6冊分ほどもある。
 このうちのどこかで、おもしろいと思えるようになれればいいんだけど‥‥‥やっぱり、不安なことは不安、かな。
イスカンダルのトーフ屋ゲーム。
「それで祐一、新婚旅行なんだけどね」
「うわ気が早いな名雪。秋子さんはともかく、まだ俺の方の親には挨拶もしてないんだぞ?」
「そうだけど。‥‥‥それじゃ、この話はもっと後にしようか?」
「いや別にいいけどな。なんだ、どっか行きたいトコでもあるのか?」
「んー、一応ほら、私たちに稼ぎがあるわけじゃないから、あんまりお金がかからない場所がいいかな、って思って」
「ふむ。まあ、それについては賛成だが」
「それでね。この間ちょっと聞いた話なんだけど、すっごく物価が安い場所があるらしいんだよ」
「ちょ、ちょっと待て。なんだ物価って? それ海外の話なのか?」
「ええとね、イスカンダル星とかいうトコ。海外っていうか地球外」
「ど‥‥‥どっ‥‥‥」
「二十年前のデータしかないみたいなんだけど、お豆腐の値段が五十円でね、地球に帰還する費用が確か三万円‥‥‥祐一、どうかした?」
「どこまでギャグなんだ一体?」
「え? あれ、何かおかしかった?」
「‥‥‥ひょっとして、マジ?」
「‥‥‥ん」
「あー。俺も前に何かで読んだだけの話だが、何年か前、国際宇宙ステーションとかいう場所に観光旅行で行った人がいたらしい」
「うん」
「それは人類史上初の宇宙空間への観光旅行だったらしいが、確か費用がおよそ二十五億円。加えて八百時間の訓練」
「にじゅう‥‥‥ごおく‥‥‥えん‥‥‥って‥‥‥あれ? いくらくらい、だっけ?」
「馬鹿。何をパニクっている。二十五億円は二十五億円だろ。同じだ単位は」
「あ。そっか。そうだね、って二十五億円っ?」
「三万円のチケットに換算すると、あー、ちょっと待て、ええと八万三千三百三十三枚か。それだけ払っても、地球のちょっと上にある宇宙ステーションがせいぜいだ。ましてその、イスカンダル星か? 何光年離れてるか知らないが、地上の全部の金を誰かに払ってもまず生きてるうちにはそこまで連れて行ってもらえないし、仮に着いても帰って来れない。宇宙ってのはまだそんなトコだ」
「‥‥‥もしかして、私、騙されてた?」
「もしかしなくても思いっきり騙されてる。なんか例えばそういう設定のゲームか何かがあったとか、そんな話じゃないのか? つーか今時、そんな与太話に本気で騙される奴なんて名雪くらいだと思うが」
「うー。ごめんなさい」
「いや、いいけど。でも、いくら女の子でカガクギジツとかに疎いったって、それはちょっと騙され過ぎだ。もう少し新聞とか読んだ方がいいぞ」
「そうだね。そうするよ。‥‥‥っていうか、流石にちょっとショックだよ」



「それで名雪。そんな与太話、誰から聞いたんだ?」
「お母さんだよ」
「‥‥‥え?」
「ねえ、もしかして本当は、本当に三万円で行けたりとかしない? 祐一の言うことが正しいことなのはよくわかったけど、でも、お母さんはそんな変な嘘つかないと思うよ?」
「ま、まさか。あり得ないって。‥‥‥あはははは」

イスカンダルのトーフ屋ゲーム[26631110][Kanon][名雪, 祐一]



 タイトルはやまぐうさん
 今回はそれに加えて、キャストというか、シチュエーションの部分にCFさんが入っています。や、拡大でCFさんに会うまでは「GPMの話にすれば簡単に丸められる」という密かな勝算があったんですけど、うっかりCFさんから『「つきのものがない」の続きとしての「イスカンダルのトーフ屋ゲーム」を書くべし』というプレッシャーをかけられたような気がしてしまい(爆)、GPMとかを持ち出すワケにもいかなくなっていたのでした。‥‥‥つーか、チミたち(^^;;;。
[2663.11.11.火.]
[2663.11.11.火.] / 戦慄的短音階。 / 次々と。 / 虫眼鏡。 / 催促++。
戦慄的短音階。
 なんせまだ進捗が0.5/6(+9)という有様なので、細かい感想は何も書かない、というか書けないが。
 難航するのは思った通りで、難航具合は思った以上。こんなペースで間に合うのか本当に?

 辛い辛いと言っているうちに1冊目の半分くらいまでは読み進めていたらしいけど、でもそれは、実は手に取った感触に釣り合うほどには字が詰め込まれていないから、でしかなくて。
 大体これだけ時間をかけてあんな文庫が半分しか読めないんだからやっぱり辛いのだ。
 水が合わない、と言ってもいいかも知れない。‥‥‥困った。
次々と。
 「イスカンダルのトーフ屋ゲーム」(やまぐうさん)→「虫眼鏡」(やまぐうさん)→「ネーブルのジュレ」(木村小夜さん)だそうです。
 目下の問題は「ネーブル」にも「ジュレ」にも心当たりがないという事実。そもそも何ですかそれは。

 : ネーブルはオレンジとかのお友達というか、要はそういう品種の名前らしい。どれがネーブルなのか、って部分ははっきりしているだけに、わかりやすいし考える余地もあるし。
 : ジュレ、の方ですか?
 : ちょっと調べたら「製法の違うジャムみたいなもの」っていう説と「ゼリーの仏語」っていう説が別々に出てきた。どっちだよ(苦笑)。
 : まあいずれであっても、食べたコトがない、という事実に差はなさそうですね。
 : それも頭の痛い問題だなあ。

 でもまあ、そのまま続けて「れ」で回せば続きを1回小夜さんが書いてくださると仰っているので、まあ、頑張ってみようかと。モノ知らんけど(^^;;;。
 なんか付帯条件らしきものがついてる気もしなくはないですがその辺は景気よく無視で。つーか書きたいなら書きたいって素直に言ってくれればいいのに(w。
虫眼鏡。
 もちろん、祐一の方に他意などあった筈もない。ちょっと台所へ行くために、自分の部屋の扉を開けただけ、だ。
 が。
「うぐぅっ!」
「‥‥‥何やってるのよっ!」
 そのドアは向こう側でごんっと鈍い音を立て、次いで、あゆの声にしか聞こえない呻き声が上がり、それと同時にがたがたと何かが散らかったような音がして、さらに、真琴の声にしか聞こえない非難の声が廊下に響いた。
 祐一は廊下を覗き込む。
 真夜中なのだが、何故かスイッチが入ったままの懐中電灯が廊下に落ちていて、闇の中であゆが脛を押さえてうずくまり、真琴があゆの側に腕を組んで立っているのはわかった。
「うぐぅ、痛いよ祐一くん」
「まったく酷いコトするわね」
「知るか。何が酷いコトだ。それよりこんな夜中にこそこそ何をしてるんだお前らは?」
「それは‥‥‥」
「えっとね、虫眼鏡で」
 懐中電灯の光源のすぐ側に何か光るものが落ちていた。拾い上げてみると、確かにそれは虫眼鏡だ。その辺の文房具屋で何百円とかで買えるような安物ではあるが。
「虫眼鏡で?」
「今日幼稚園で憶えてきた、懐中電灯の光を集める実験、って真琴が」
「馬鹿! 言っちゃダメっ!」
 素直に白状するあゆと、慌てて止めようとする真琴。
「集めるって、どこに?」
「祐一くんの部屋のドア」
 嫌な予感がしてきた。
「それで、光を集めるとどうなるのか、あゆは知ってて手伝ってたのか?」
「え、知らないよ? なんか、おもしろいことが起きるよ、って真琴が言うから」
 供述しながら小首を傾げるあゆは、何も知らずに手伝っていた、ように祐一には見えた。
「つまり、真琴は知ってたんだな?」
「え‥‥‥あうー」
 ばつが悪そうに明後日を向く。真琴も大概、正直者なのであった。
「流石に、懐中電灯で火が起こせるかどうかまでは俺も知らんが」
「火が‥‥‥起こせるか、どうか?」
 不思議そうに繰り返すあゆ。どうやら本当に、何が起きるか知らなかったらしい。
「紙にマジックで黒い点を書いて、太陽の光がそこに集中するように虫眼鏡を仕掛けていると、黒いトコが燃えるんだ。真琴は多分、そういうのを憶えてきたんだろ」
「でもそれじゃ、本当に火が点いちゃったら、このお家が火事になっちゃうよ?」
 まったくその通りである。
「待て真琴」
 逃げかけた真琴の襟首を祐一の手が掴んだ。
「本当に火が点いたら秋子さんと名雪に何て言って謝る気だこの放火魔っ」
 引き摺り寄せた真琴の両方のこめかみに拳をぐりぐりと捻じ込む。
「あううっ! あううううっ! 痛い痛い痛い痛い痛いっ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいあううううっ!」
 真琴が悲鳴を上げ、
「ったく。洒落で済む悪戯にしとけって言ってるだろ、いつも」
 やがて、どさりとその場にくずおれた。
「さて。あゆ」
「‥‥‥ひっ! あっ、あのっ、でもボク、火が点くなんて知らなくてっ、えっと、わっ! うぐうっ!」
 頬を引き攣らせてじりじりと後ずさるあゆは、落ちていた懐中電灯につまづいて仰向けに転んだ。
「何をしようとしたか、もうわかったな?」
「うん‥‥‥じゃなくて、はい」
「それならいい。秋子さんに見つかる前に片づけて部屋に戻れよ」
 そそくさと懐中電灯を拾い、まだ呻いている真琴を引き摺って、あゆが客間に戻る。
 そうして‥‥‥そういえば何をするつもりで部屋から出たのかすっかり忘れてしまった祐一の手の中に、多分その理由とは何の関係もなかった筈の虫眼鏡だけが残ったのだった。

虫眼鏡[26631111][Kanon][あゆ, 真琴, 祐一]



 タイトルはやまぐうさん。‥‥‥まあ無難ではあるのですが、普段あまり使わないので、こういう時にぽんと「虫眼鏡」とか指定されるのも結構困ったりとか(^^;;;。
催促++
 何というか、やまぐうさんの書かれたほなみん文章を読んでいると、もしかしてまだ「月は東に日は西に」を買っていないブルース・おりくらは実はものすごい損をしているんではないか、という気がしてくるのでした。この調子で背中を押されていると、そのうち気がついたらソフト買っちゃったりしてそうですが、それはそれで楽しい未来なのかも知れないなあ、などとも思いつつ。
 そしてこちらにも「虫眼鏡」が。‥‥‥うーむ、なんかウチの真琴よりも虫眼鏡っぽい使い方してるなあ、とか。要するに「拡大されたら楽しいもの」を思いつけなかったんですよねー(^^;;;。
[2663.11.12.水.]
[2663.11.12.水.] / 0.5+0.5 / 2.5/6(+9)
0.5+0.5
 結局、1回休み。休みたくなかったんだけどなあ。

 : 昨日も一昨日も、職場にも体調崩してる人がいっぱいいたしなあ。
 : 行かなかった職場のことはいいですから、御自分の心配をなさってください。
 : なさってくださいですー!
 : ‥‥‥はい。
2.5/6(+9)
 ようやく、この話の手触りに慣れてきた感じがする。
[2663.11.13.木.]
[2663.11.13.木.] / 5.5/6(+9) / ネーブルのジュレ。
5.5/6(+9)
 まるで別の何かを読んででもいるかのように(笑)一気にペースが上がる。多分、慣れたのだと思う。
 で、物理的な本の厚みからは考えられないような内容の少なさ故か、慣れてしまうと凄い勢いで消化されていくようになってしまう。こうなると、とっかかりで戸惑っていた時間の長さが不思議なのか、読めるようになってからの時間の短さが不思議なのか、どっちに首を傾げたらいいんだか自分でもよくわからない、という微妙で複雑な事態。
 まあ何にせよ、最初に買った6冊はもう読み終えてしまいそうで、こうなればもう読み返すのに全然時間はかからないから、もう1回6冊通して読んでから、残る9冊を纏めて買いに行くことにしよう。

 おもしろいと思って読んでるかどうか、とかを訊かれたら微妙かなー。
 つまらないとも思っていない筈だけど、それは何というか、割と気に入っている感じのキャラが数名いる、という点だけで支えられているようにも思えなくもないような。
 とにかく現存する分くらいは読了しとかないとどうにもならない、というシチュエーションに今ブルース・おりくらは置かれていて、だから取り敢えず最後まで読む気でいる。でもこれ、もしも自分がそういうシチュエーションになくて、だから読もうと思った動機もそういう事情とかじゃなくていつもの気まぐれや何かだったなら、多分最初の1冊しか買わなかったろうし、その場合、敢えて2冊目以降を買いに行こうとは考えなかったんじゃないか、という気も正直ちょっとする。

 : 更に、予定通りなら、いちばん気に入ってるキャラはもう退場しちゃう筈なんだよなー(苦笑)。
 : って、マズいじゃないですか(苦笑)。
 : 下手すると奴が全然出てこないかも知れない残り9冊、はひょっとしたら辛いかも。
ネーブルのジュレ。
「ごめんなさい相沢くん。来てもらって早々で悪いけど、お使いを頼まれてくれないかしら」
「ん? ああ、いいぞ」
 つい今しがた病室に着いたばかりだというのに、祐一は嫌な顔ひとつせず、腰かけた椅子から立ち上がる。
「またバニラのカップアイスだろ? いくつ要るんだ?」
 香里は、すぐ側で目を閉じている栞の口元にわざとらしく耳を寄せ、
「違うって。ネーブルのジュレ」
 栞の静かな吐息を言葉に見立てて、まことしやかに無理難題を突きつける。
「ね‥‥‥ねーぶ‥‥‥何?」
「ネーブルのジュレ。でいいんでしょ、栞?」
 寝ている割にはどこか顔の赤い栞が小さく頷くのを見て、祐一は首を傾げた。
「香里、そのネーブルのジュレって何だ?」
 それが何であるかすらわかっていない祐一に向かって、
「知らないわ」
 しかし、冷たく香里は言ってのける。
「は?」
「まあ、そういうことだから。お願いね」
「いや、お願いって言われても、あー‥‥‥まあ、わかった」
 それでも。
 不承不承といった様子ではあるものの、頷いた祐一は病室を後にする。



「さて、どれくらいで帰ってくるかしらね」
 静かに閉じられた病室のドアに向かって香里は呟いた。今頃は早足で地下の購買へでも向かっている頃だろう。無論、そんな小洒落たものが購買の棚にないのはとっくに確認済みの香里だった。
「お姉ちゃん、今のはちょっと酷いよ。祐一さん本当に探しに行っちゃったよ?」
 実は眠ってなどいなかった栞は途端に抗議を始める。
「でももう片棒担いじゃってるじゃない。観念しなさい」
「そんなこと言う人、嫌いですっ」
「意外と速いかも知れないわよ? 食べ物だってことに気づけば。強力な味方がいるもの」
「強力な味方?」
「名雪のおばさま。もしかしたら栞、おばさまのお手製が飛んでくるかも知れないわよ」
「もう。今日のは検査入院で大したことないんだから。明日には退院しちゃうんだし、そんな大袈裟にしないで欲しいです」
 栞が頬を膨らませる。
 そう、手術は成功していたし、直接命に関わるような問題が栞の中から取り除かれてから結構経ってもいる。明日をも知れない儚い命に縋りつくように生きていた栞の口から、そんな大袈裟にしないで欲しい、などという言葉が普通に出るほどに。
 ただそれでも、心配ないと頭でわかってはいても、祐一が心配しない筈はないのだ。検査入院でも、大したことなくても、明日には退院することが決まっていても、大袈裟にして欲しくなくても、それは他ならぬ『彼女』の身体のことなのだから。
 そんなことを誰かに話したことは一度もないが、正直なところ、香里はようやく仲間‥‥‥もっと言えば、戦友、を得た思いだった。
 だがしかし。
 それも誰かに話したことは一度もないが、その戦友は同時に、香里から栞を取り上げようとする敵、でもあったのだ。
 意地悪な未来の小姑候補者は、自分が意地悪であることには自覚的だった。



 早くも未来の小姑候補者にいびられている不遇な義弟候補者の方は、病院地下の購買など最初からアテにしていなかった。
 病室を出たその足で一階ロビーへ直行し、公衆電話から水瀬の家に電話をかける。勿論、『ネーブルのジュレ』が何であるかを確かめるためだ。
 が。
「あ、もしもし。祐一ですが、秋子さ」
『お電話ありがとうございます。水瀬です。申しわけありませんがただいま留守にしております。御用の方は発信音の後にお名前と連絡先、ご用件をお話しください。後刻こちらからご連絡させていただきます』
 微かにノイズの混じった秋子の声は、水瀬の家は留守であると告げていた。
 そういえば祐一は水瀬家の留守番メッセージを初めて聞いたのだった。やたらと丁寧な言い回しに苦笑しつつ、発信音を待つ。
 ぴーと電子音が聞こえた。
「祐一です。えっと秋子さんに質問」
 ぷつん。つーつーつー。
「一秒かよっ!」
 受話器に向かって抗議したところで、切れた回線が再び繋がるわけでもない。
 公衆電話が吐き出したテレホンカードをもどかしげに突っ込み直す。



『ネーブル? んー‥‥‥聞いたことあるような気がするんだけど』
 携帯電話で話す時でも、名雪はゆっくりしていた。嫌なスピードでテレホンカードの残り度数が減っていく。
「要するに、何だかわかんないんだな?」
『え、わかるよ? 思い出せないけど』
「それはわかるうちに入らないだろ」
『残念。あ、お母さんは?』
「家にはいなかった」
 少し苛立たしげに祐一は話すが、名雪は気づいていないらしい。
『ああ、そうなんだ。‥‥‥えっとね、おへそ』
「は?」
『ネーブル。今、辞書引いたの。フランス語でおへそって意味とか』
 名雪は出かけている筈だった。‥‥‥辞書など持って一体どこへ出かけたのだろう?
『あと、オレ』
 テレホンカードの残り度数を使い果たし、無情にも通話はそこで打ち切られる。
 それで祐一が手に入れた情報はといえば。
 ネーブルはフランス語でおへそ。
 ネーブルはオレ。これは言いかけだったから何か続きがあるかも知れない。
 携帯が嫌い、とか言っている場合じゃない。俺も携帯を買おう。そう祐一が決意したのは、実はこの時だったらしい。



 書店で売り物の辞書を引いた。
 ネーブルオレンジ、という果物があるらしい。ネーブルが臍という意味の他に果物の名前でもあるのは、その果物の下の方が臍に似た形をしていたから、と書かれていた。‥‥‥ネーブルとはオレンジもしくはそれに似た果物。ここに行き着くまでに、既に一時間近くが経過している。
「で、ジュレって何だ?」
 しかし問題は、実はそのジュレの方で。
 悲しいかな、ネーブルの意味が載っていた辞書にも、ジュレの意味までは載っていなかった。



 一旦、祐一は水瀬の家に戻る。
 病室に戻ってギブアップ、という考えも頭をよぎったが、香里相手にギブアップを申し入れるのは何だか悔しかったし、大体、入院中の栞が欲しがっているのだから、やはり『彼女』の『彼氏』であるところの祐一としては、何とかそれを用意してあげかった。そして、この水瀬の家には逆転の可能性が眠っていると祐一は信じていた。最初に秋子と連絡を取ろうとした時から、どうにもならなくなったらここへ戻ろうと心に決めていたのだった。
 台所のマガジンラックに放り込まれた本をばんとテーブルに並べ、お菓子のレシピらしき本を中心に次々と斜め読みしていく。‥‥‥ネーブルの正体がオレンジの一種であることや、検査だけとはいっても一応入院している栞がそんな重たいものを食べたがるとは思えないことなどを考えて、ジュレはデザートの一種であるに違いない、と当たりをつけたのだ。
 だが残念なことに、台所のマガジンラックにもジュレの作り方が書かれた本はないようだ。
 落胆した祐一が本を戻していると、電話の呼び出し音が聞こえた。
 祐一は取り敢えず放っておく。必要以上に丁寧な秋子のメッセージと電子音に続いて、先方の声が廊下に小さく響く。
『秋子です。祐一さん、次で取ってください』
 流石というべきなのか、秋子自身のメッセージは見事に一秒に納まっていた。
 慌てて電話に駆け寄った祐一の前で、再度、呼び出し音が鳴る。今度はすぐに受話器を取る。
「祐一です。秋子さんですか?」
『はい。留守番電話に何か入っていましたが、私に御用ですか?』
 比喩でも誇張でもなく、それは天の声に聞こえた。



『ごめんなさい。ネーブルオレンジのジュレは、今は切れてしまっているわ。昨日まではあったのだけれど』
「あ‥‥‥った、んですか?」
『ええ。ちょっと緩いジャムみたいな壜があったでしょう? 刻んだ皮が入っていたような。あれがそうです。それと』
 受話器の向こうで少し考え込むような声がする。
『栞ちゃんがお見舞いに欲しがっているのなら、ああいうジュレではなくて、本当にゼリーのように食べられるものの方がいいかも知れません。材料さえ揃っていれば作り方は簡単ですから、作ってあげてはいかがですか?』
 天は更なる試練を祐一に与え給うとしていたが、今更、それくらいの試練に怯む祐一ではない。



「あ、祐一さん!」
「あら」
 面会受付も終了しようかというギリギリのタイミングで、ようやく祐一が病室に戻ってきた。手に持った紙袋を小さな脇机に置く。
「どこに売ってたの?」
「売ってる場所は調べてない。秋子さんに」
 やっぱり、秋子さんね。早合点した香里は頷こうとしたが。
「教えてもらって俺が作った」
「‥‥‥え?」
 その時の香里の表情は、今朝方、突然『ネーブルのジュレ』を要求された時の祐一の表情にとてもよく似ていた。
 今朝方は薄目を開けて祐一のことも見ていた栞だけがそのことに気づいて、それがおかしくて栞は笑った。つられて祐一が笑い始め、香里は照れたように明後日に目を向ける。
「ほら、お姉ちゃんの負けです!」
「そうね。今日のところは、これくらいで勘弁しておいてあげるわ」
 負けを認めている割に台詞は尊大な香里だが、満更でもなさそうに頬が緩んでいたのでは、甚だしく迫力に欠ける点は否めなかった。

ネーブルのジュレ[26631113][Kanon][栞, 香里, 秋子, 名雪, 祐一]



 タイトルは木村小夜さん
 ‥‥‥具体的な作り方とか味のこととかに実は全然触れてませんが、理由は勿論、本当に知らないからです(笑)。実は昨日は一回休みだったので、もしかして日中のうちに近所のスーパーとかへ行けばネーブルオレンジは手に入ったかも知れないんですけど、この際だから知らないままでどこまで書けるかやってみようと思い直し、だから昨日は養生に専念しました。
 書き終わったので、週末にでも探してみようと思います。普通は順番が逆ですけど(^^;;;。

 で。
>しかしゲームとしてはフェアじゃないのでヒントでも。
>(1)固有名詞句です。
>(2)ブルースおりくらの中の人は多分知ってます。
>(3)「ネーブルのジュレ」は微妙なヒントです。
 例の付帯条件に関するヒントがコレだそうですが。
 まあ順当に考えて、(2)はヒントでも何でもありません。ブルース・おりくらが知らないことをクイズにしているのであればブルース・おりくらが考えても仕方がないワケで、そんな問題をブルース・おりくらに仕掛ける意味はない、と言えましょう(笑)。
 「れ」で始まる固有名詞である。「ネーブルのジュレ」とまるっきり無関係でもない。‥‥‥わかんねっつーの(苦笑)。
 せめてその「固有名詞」ってのがもうひとつブレイクダウンされていれば、つまりそれは人名なのか物の名前なのか、がわかればもう少し違うんですけれども。でも多分ヒトじゃなくてモノの方だと思うんだよなー。

 あー。では。
 回って欲しくない方で、「レモンスカッシュ」にしておきます。‥‥‥当たんねーんだろーなー(^^;;;。
[2663.11.14.金.]
[2663.11.14.金.] / とほほだよー。 / 全然関係ない話。 / 「Hyper萌え式ダメ人間スカウター」測定結果。 / Lemonの勇気。
とほほだよー。
 小夜さんによる正解発表@掲示板
>というわけで次のお題は「Lemonの勇気」。
>出典はPSY・Sの同名の曲です。
 というワケで、結論としては負けました。自動的タイトル了承作戦。

 基本的なラインというか、「レモンの何かであろう」という予想の根幹部分は合っていた模様。
 後は枝葉ですが、もうそんなのわかるワケがないというか(笑)。敢えて敗因を探るとすれば、所謂単語、としてしか考えていなかったのが勝負の分け目でしたね。ですから、「ネーブル」という言葉の他に、実は「ネーブル『の』ジュレ」それ自体の構造もヒントではあったのでしょう。
 むー、深い。

 : 実は昨夜、レモン絡みで色々考えてる時に、そういえばhideが「LEMONed I Scream」って曲歌ってたなあ、とかは思い出したんだけど。
 : うわ‥‥‥そこまで行ったのに何故PSY・Sが出てきませんか?(^^;;;
 : 「単語じゃないじゃん」を理由に曲タイトル路線を捨てたから(苦笑)。先に思い出したのが「Lemonの勇気」の方だったらちょっと状況違ってたかもね。

 ところで。
 PSY・Sを御存知の方なら、「PSY・Sの曲は歌詞だけ読んでも割と意味不明なことが多い」という事実についても恐らく御存知でしょう。‥‥‥で? コレを一体どーしろと?(^^;;;
全然関係ない話。
 こんな曲が11月26日発売らしいですが。
 豆満江開発機構はこの曲のどこいら辺を開発したのでしょうか? とか(笑)。
Hyper萌え式ダメ人間スカウター」測定結果。
 各所より。
 もー何つーんですか、どこからどう見ても単なる一般人としか言いようのない結果が出ることは万にひとつも疑いないので、実施すること自体にあまり意味があるとは思えないのですが。
 まあ某所から公開を急っつかれてもいることですし、一応、話の種に。
  • エロヲタ度:58%
  • 重度エロヲタです。数本まとめての購入も余裕でしていそうです。危険人物。
  • アニヲタ度:58%
  • 重度アニヲタです。LDなどBOXでの購入も余裕でしていそうです。危険人物。
  • ゲーヲタ度:61%
  • 超度ゲーヲタです。マニアックなゲームやゲーム機も所持していそうです。
  • 脳内麻薬量:40ぴこリットル
  • アルコール中毒レベルです。早急に更正が必要です。
  • 法則無視数:46個
  • SF小説級に捻じ曲げています。早急に更正が必要ですがもう8割方ダメポ。
  • 戦闘力:1052000
  • 総合判定:狂
 って、あれ? 思っていたより随分戦闘力が高い判定結果?
 誰がどう考えたってこの結果よりも5桁は低い数値が妥当なのに。‥‥‥スカウター故障?
Lemonの勇気。
「写真、だな」
「はい。写真です」
「これを俺に?」
「差し上げるのではありませんよ?」



 木造りのフォトフレームに納められた一枚の写真。



「できれば、私が向こうの大学を卒業して戻るまで、預かっていていただけたら、と」
「でも、自分で持っていなくていいのか? これは天野の、大事な」
「ええ。とても大事なものです。だからこそ」
「預かっていていただけたら、か」



 渡る風に波立つ鮮やかな草原の緑と、



「俺でいいのか?」
「答えは御存知でしょう? きっと、私がこうしてお願いしていることの理由も」
「だから聞いてる」
「はい。相沢さんしか、これをお願いできる方はいない、と思います」



 雲ひとつない青い空と、



「強くありたいんです。捨ててしまうのでも、寄りかかるのでもなく」
「うん」
「悲しい思い出とも手を繋いで、この足で歩いてゆける自分でありたいんです。相沢さんのように」
「そうか」



 カメラに向かって大きく両手を振る、



「だったら、俺からもお願いがあるんだが」
「何でしょう?」
「こいつのこと、まだ俺は何も知らないんだ。だから、戻ってきて、これを返す時には」
「はい。‥‥‥今はまだ駄目ですけれど、本当は、お話ししたいことはたくさんあるんです」



 金色の髪の男の子。



「わかった。預かる。だから、ちゃんと取りに戻って来いよ」
「ありがとうございます。四年経ったら必ず戻ります。ですから」
「ああ。それじゃ行って来い。気をつけてな」
「はい。相沢さんもお達者で」

Lemonの勇気[26631114][Kanon][美汐, 祐一]



 タイトルは木村小夜さん
 実は、なまじ曲を知っているだけに、何書いたもんだかさっぱりわからなかったのでした(苦笑)。
 自分内ルールとして、失恋の話は書かないようにしよう、とは決めていました。それと、歌詞の中身を直接引用しないこと。今回はそのふたつ、です。‥‥‥で、こんな話になりました、と。
[2663.11.15.土.]
[2663.11.15.土.] / 書いているのは16日。 / バンダイ「超時空要塞マクロス」遊ぶ。 / 「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズカット版」観る。
書いているのは16日。
 前に直したいかさんの親戚のPCがまた不調に陥ったとかで、復旧のためにいかさん宅へ。
 やること自体は前回と一緒というか、リカバリCDで中身をそっくり戻してWindowsUpdateその他いろいろ、なんだけど、全部パッチを当て終えたところでフォントキャッシュ他が死んだらしげな不具合を吐いて動作不良。この段階で既に日付を跨いでいた(苦笑)。
 遅すぎる夕食に出かけ(その間だけ凄い雨だった^^;;;)リカバリCDによる復旧のみを済ませて取り敢えず寝る。

 : という事情なので本日はいろいろ纏めて一回休み。
 : 書いたところでアップロードもできないしですしねえ(苦笑)。
 : AirH"とかそういうの持ってれば違うんだろうけど。

 そう滅多にあるワケでもないこういう機会にだけ便利なモノとかに月々の維持費を払うとゆーのも、うーん何だかなー、って気がするし。
バンダイ「超時空要塞マクロス」遊ぶ。
 ↑のそんなこんなをやっている合間に、ストーリーモードが全部解けてしまった(苦笑)。
 うーん、ゲームとしておもしろいかどうか、という話になると、まあ「DRAG ON DRAGOON」よりはおもしろいかなって気はしたけど、でもそれって誉めてないよなあ、とかも思ったり。
 キャラゲーだからいいんだろうけど、マクロスが何のことだかわかんない人には全然奨められない。でまあ、キャラゲーと割り切って遊ぶ分には、キャラゲーにしてはよくできてる、あたりでファイナルアンサー?
仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズカット版」観る。
 疲れてたので観ながら寝てしまった。
 何がどう違うかなんてもう全然憶えてないけど、取り敢えずアギト翔一くんやお好み焼き屋のG3組は台詞も増えてたし出番も長かったし、ってそれ本編と関係ないし(笑)。
[2663.11.16.日.]
[2663.11.16.日.] / 「仮面ライダー555」観る。 / 「美少女戦士セーラームーン」観る。 / 「仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズカット版」観る。 / その後のその他。
仮面ライダー555観る
 草加さんが性格悪くていいなあ(^^;;;。555はヒールに味のある役者が多くてよい。

 ラッキークローバー候補だったり指名手配犯だったり、鶴オルフェノク結花たんが大人気。なんか本人あんまり嬉しくなさそうだけど(苦笑)。
 もう自分のことでいっぱいいっぱいなので、リアルの長田さんに振られた上にメル友の結花たんにけしかけられたことを馬鹿正直に実行してさらに険悪ムード、で二重にも三重にも不幸なけーたろはその上既に置いてけぼり。嗚呼。
美少女戦士セーラームーン」観る。
 本日までに放送されたすべての回を通しで観る‥‥‥というより、半強制的に観せられる。もう苦行としか言いようが。
 杉本彩%クイン・ベリルが素晴らしい。後はペケ。特に男性陣がペケ。以上。つーか本当に、これ以上何も書きようがないよ(^^;;;。

 : もともとセーラープルートは大好きだけど、だからプルート以外のすべてはオマケ、という嗜好を持つ僕としては。
 : プルートがいないのが釈然としません、ですか?
 : いーやまったく逆。是非このまま、外惑星系戦士が出てくる前に番組自体に終わって欲しい。

 ただでさえ観ていられないこんな痛々しい番組の中にあんなプルートも出てくるだなんてブルース・おりくらにはとても堪えられない。
仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL ディレクターズカット版」観る。
 観ながら寝てしまった昨夜の続き。憶えがあるのはファム脱落のちょっと後くらいまでなので、取り敢えずその辺のシーンから。
 加藤夏希はなんか、表情とかは時々いいんだけど、台詞喋らすと途端にアレだよなあ(^^;;;。
その後のその他。
 PCのリカバリは一応完了して、夕方、のたのたといかさん宅から帰るがてら、溝の口で呑み会、というかリカバリ作業完了お疲れさま会。
 ついでに溝の口界隈をちょっと彷徨ってみたけど、折りに触れて探し中の目つきの悪い子は今回も保護できず。がっかり。

 曽田正人「シャカリキ!」全巻を一気に借りた。すげーおもしろい。うわー。
[2663.11.17.月.]
[2663.11.17.月.] / 体調悪い。 / 「鋼の錬金術師」観る。 / 君がいた物語。
体調悪い。
 なんか咳っぽいしだるいし頭がぼーっと。先週休んで治りかけた風邪が復活してきたのかも知れない。むー。
 本当はこの週末のうちに買っておく筈だった文庫の残りとかもまだ買ってないのが気になってるところだし、今日はとにかく早く帰ろう。
 ちょっと退社が早いったって、一回休みで存在しないよりは多分なんぼかマシだろう。
鋼の錬金術師」観る。
 書くの忘れてた。「合成獣が哭く夜」は土曜にいかさん宅で

 もうタッカーの奥さんの消息に関する証言が食い違っていることが判明した瞬間にその後の展開の大部分はわかってしまっていて、で、わかった通りの展開に本当になってしまっていて。
 本当は、希望を言えばエドとアルには練成(むしろ犯行)が始まる前に駆けつけて欲しかったけど、そこに間に合ってたらタイトルは「合成獣が哭くかも知れない夜」あたりが妥当だった筈だし(^^;;;、そういう風には間に合わなくて、取り返しがつかなくなってしまってからしか彼らが登場できないのは、観てるこっちにしてみれば、結構、いつものことだし。
 前に文月さんが「全編でもっとも衝撃的」と書かれていたこと、なんかをふと思い出したりとか。しかも、原作のことは全然知らないが、原作ではこの話は出産が云々とは(もっと言えば国家錬金術師試験とも)別の話だったらしい。なんか、その辺を複合することで、重たいものがさらに重たくなっている気がする。よりによって、出産の奇蹟みたいなことに触れてほのぼのと感動を噛み締めた直後がこんな凶行のエピソードとは。
 まあ最初から話は重たかったけど、それにしたって、ここまでやっちゃうのは何というかその。

 ところで、今回の30分の中に、そのものずばりの意味で「殺された」のはあの子しかいなかった憶えがあるので、素直に解釈するのであれば「あの気のいいマッチョ」にはあの子しか該当するものがない、ような気もするのだが。
 確かに、テレビでしか観ていないブルース・おりくらには覚えのなかった(OPには最初からいたけど)男が突然現れて偶然出会って殺して消える、という展開はちょっと唐突というか強引というか、何だか不自然だなあと思いもしたが、でもあの子はきっと、もう誰かに殺されでもしなければどうにもならなかったろうなあ、とも思うので、その辺は今後某かのフォローがあって、話としては纏まっていくのだろう、と淡い期待を寄せつつ。

 ‥‥‥それがアニメ化の過程の中で捏造された「救い」だったのだとしたら、もしかして、原作のあの子にはそんな「救い」すらもない、んだろうか?
 そうだとしたら、原作読んでみたいかも。
君がいた物語。
 境内の喧騒をよそに、本殿の裏手に腰かけた俺はぼーっと空を見上げていた。背の高い雑木に隠れた夕陽は見えないが、夕暮れ時の空の赤さで、夜がどれくらい近くにいるのかは何となくわかった。
 新米宮司と数人の新米バイト巫女が新米らしい危なっかしさで取り仕切った初めての夏祭りは、それでもどうにか平穏無事なまま、あと少しで終わりを迎えようとしている。
 振り返ってみると、慣れない準備に奔走する日々は結構苦しかったように思う。
 とにかく俺だけは‥‥‥神社の宮司であり、夏祭りの責任者でもある俺だけは、いろんなことが考えているように上手くいかないもどかしさを誰かにぶつけてしまうわけにはいかなくて、そのせいか、最近は何だか多香子と口喧嘩ばかりしていたようにも思う。



 そんな時でも、有里さんだけはずっと笑っていてくれたから。
 まるで、離縁、という心の痛手につけ込むようにして‥‥‥何をするにも目一杯で、そこ以外に持って行き場を見つけられなかったいろんなことを、今まで俺は、有里さんの中へと吐き出し続けてきた。それは確かに有里さんが俺を求めてくれたからでもあったけど、だからといって、後ろめたい気持ちの全部がそれで誤魔化せたようにも思えないでいる。
 多分俺は、有里さんのことが好きだと思う。
 でも、有里さんの何がどんな風に好きなのか、本当は、今はまだよくわからない。もしかしたら俺は、好きに抱かせてくれれば誰でも、例えばそれが有里さんでなくても構わなかったのかも知れなくて、そんなことがふと頭を過るから、有里さんのことが好きだと思う自分をそのまま信じていいのかどうか、自分自身のことなのに、まだ、よくわからない。
 ましてや、有里さんが本当は俺のことをどう思っているのかなんて、自分のこと以上にわからない。
 この祭りが終わった後でも、有里さんは俺の側にいてくれるだろうか。
 それとも、夏祭りが終われば心の痛手も癒えて、俺とのことなんて全部、何もなかったようになってしまうのだろうか。
 この先しばらくはここに留まったとしても、祭りが終わってずっと経って、忘れたいことを忘れてしまったことに気づいた頃には、やっぱり、俺とのことも一緒にみんな忘れてしまっているのだろうか。
 みんなが目標にしてきた夏祭りは今日で終わる。
 では、その次には、何が変わって、何が変わらないのか。
 結局は確かなことなど何ひとつ見つけられないままなのに、初めての夏祭りはあと少しで終わりを迎えようとしている。



「あら。こんなところにいらしたのですか」
 行儀悪く本殿の通路の手摺りに腰かけてぼーっとしている俺を見つけた時でも、有里さんは笑っていてくれる。これが多香子や京華なら、もうこの段階で既に口喧嘩に発展しているだろう。
「あ、すみません有里さん。すぐ戻ります‥‥‥俺、今まで」
 今まで、と言った自分の言葉が、『どこから』今までのことを指しているのか、本当は自分でもよくわかっていなくて。
 ただ、何かを謝らないといけないような気がして、いろんなことがない交ぜになった気持ちのまま、俺はそう言った。‥‥‥どうとでも取れるようないい加減な言い回しに自分で苛立っている。いつまでもこんな風にいい加減なままではいられないのに。
「構いませんわ。時々見回りはしていますが、何も起こってはいませんし。宮司様もお疲れでしょう」
 今まで、という言葉を、取り敢えず有里さんは短い方に、つまり『夏祭りの最中にこんなところで油を売っている宮司』の方に取ったらしかった。
 そんな風に穏やかに、何も起こってないなんて言いながら、すぐ側にいて、笑っていてくれることが、何だか嬉しくて、無性に悲しい。
 心が重なるよりも先に何度も何度も重ねてしまった筈の身体なのに、やわらかく前に組まれたその手に触れるくらいのことさえ、今、俺には恐くてできなかった。

君がいた物語[26631117][ねがい][有里, 宮司]



 曲タイトル繋がり、とか(笑)。ちなみに前回がPSY・Sで今回はSee-Saw
 ついでに、最近ずっとKanonばっかりだったので、ちょっとKanonじゃないのも書きたくなってきて、「ねがい」でやってみました。
[2663.11.18.火.]
[2663.11.18.火.] / わーいほなみんの部屋だー! / replacement.
わーいほなみんの部屋だー!
 @やまぐうのページ。ええもちろん待っていましたとも。
 しかし何つーか、原典知らないから何とも言えないが、改めてこうやって並べられると、ほなみんがえっちな子に見えるなあ(^^;;;。
replacement.
 冬が来た冬が来たと周囲が騒いでいる割に、今日はぽかぽかといい陽気で。
 ベンチに座り込んだまま、先程から頻りに携帯電話のディスプレイに表示された時刻を気にしているその少年も、今は何だか眠たそうに大欠伸をかいている。
「ごめんなさい北川さん、お待たせしちゃいましたか?」
「ふわ?」
 欠伸の途中で、ベンチの裏から声をかけられて。
「ん? ああ、いや全然待っ」
 目蓋を擦りながら振り返った少年は言いかけた言葉の続きを失い、次に、慌てて眠気を覚まそうとでもするかのように三度くらい瞬きをした。
 だが彼が待っていた少女の姿は、鮮明さを取り戻した彼の視界のどこにも見当たらない。
 そして、代わりにそこに立っているのは、彼が待っていた少女の妹だった。



「代わり?」
 不審に思っている内心が丸わかりな表情を隠そうともせず、彼は聞いた言葉をそのまま返す。
「はい。あの、それで許してもらえるかどうかはわからないんですけど、今朝になってから急に、お姉ちゃんに用事ができたのは本当のことなんです」
「そうなんだ?」
「それで、多分北川さんはもう家を出ていると思うし、連絡がつかないだろうから、あなた暇ならあたしの代わりに遊んでもらいなさい、ってお姉ちゃんに言われて、家から放り出されました」
「いや、連絡がつかないって、携帯の番号教えといたのに?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
 事情を説明しながら申し訳なさそうに背を丸めていた少女が、問われてさらにしおしおと小さくなる。
「なんで謝る?」
「あの、つまり、その‥‥‥お姉ちゃん、北川さんの番号は、もらう都度、捨てちゃっ、て‥‥‥る、そうで」
 力なく頭を抱えながら、少年は立ち上がったばかりのベンチに再び腰を落とす。
「ああっごめんなさいっでも捨ててるの私じゃなくてっ」
 泣きそうな顔で弁解の上塗りに勤しむ少女に向かって、いいよ、と少年は手を振った。
 手つきがやけに弱々しかった。



「それで、栞ちゃんが代わり?」
「はい」
「いろいろと問題のある人選のような気がするんだけどな、それって」
 膝の上でとんとんと指を遊ばせながら、難しい顔をした少年が話を続けている。
「そうなんですか?」
「だってデートって、今日どこ行くかとか、美坂からは何も聞いてないよな?」
「ええ。でも多分、順番に映画館と喫茶店と商店街とレストランを渡り歩くことになるわよ、とは」
「ぐあっ」
「‥‥‥もしかして、図星ですか?」
「よくわかっておいでで」
 憮然と呟く。
「それに一応デートなんだし、ほれ、その、何だ、その後とか」
 その後、が意味するものについて少し考え込んでいた少女は、不意にぱっと笑って手を合わせる。
「ええと、それに関しては、私の彼氏であるところの相沢祐一さんから伝言を承っています」
「何だあ? 相沢の奴、知ってて栞ちゃんを俺のトコへ寄越したのか?」
「ええ。あいつにそんな甲斐性はないと思うが、俺の彼女に変なコトしようとしたらその場で殺すと伝えておいてくれ、と。ちなみに、襲われる心配とかはしなくて大丈夫よ、とはお姉ちゃんも言っていましたが」
 多分、その通りなのであろう。少年は項垂れるが、
「彼女‥‥‥祐一さんの彼女‥‥‥わー」
 何かぶつぶつ呟きながら明後日に向かって幸せそうな溜め息を吐いた夢見る瞳の少女には、最早、そこで項垂れている少年など見えてもいないのだった。



「というわけで、北川さん」
 今の今まで舞い上がっていた少女がそこで急に真顔に戻った。
「わっ‥‥‥何?」
「もしよろしかったら、お姉ちゃんの代わりに私がおつきあいしますが、いかがですか?」
「うーん」
「そりゃ、確かに私はお姉ちゃんじゃないですし、私も相沢さんの彼女ですから、ええと、その後、とかはいろいろダメですけど」
 相沢さんの彼女、の部分をやたら強調して言う。
「でも、お姉ちゃんが素直じゃないのは申しわけないなあって私もいつも思ってますし、何ていうか、いつまでも煮えきらないのは、見てる私たちももどかしくなってきた感じだったので」
 彼氏との間柄があっという間に煮え切ってしまった少女の発言には何やら妙な重みがあるようで、少年は苦笑しながら続きを待つ。
「北川さんがよろしければ、お姉ちゃんのこととか、いろいろお話ししておきたいな、と思うんですけど」



 そこまで言われては、少年に否やのあろう筈もなく。
 差し当たっては予定通り、映画館に向かって歩き始めたふたりだったが‥‥‥今日いちばん長く居座ることになるのは喫茶店じゃないかな、という両人の予想は、示し合わせたわけでもないのに一致していたし、実際、その通りになったのだった。

replacement.[26631118][Kanon][栞, 北川]



 北川って人畜無害そうだよなー、とかさっきふと思ったので、勢いでそういう話にしてみました。つーかもうKanonだし(笑)。
[2663.11.19.水.]
[2663.11.19.水.] / ブルボン「J'sポップスの巨人たち」。 / トーチカ。 / マズー。
ブルボンJ'sポップスの巨人たち」。
 結構前に買った久保田早紀「異邦人」に加えて、昨夜買ったのが渡辺真知子「かもめが翔んだ日」。
 ‥‥‥つーか、久保田早紀にしても渡辺真知子にしても、歌上手いよなー。<当たり前

 : c/wが「唇よ、熱く君を語れ」じゃなくて「迷い道」だったらもっと嬉しかったんだけど。
 : ファンの間では「迷い道」よりも人気がある、みたいな解説がありますね。

 そして実は、付属のお菓子が何気にちゃんとおいしいのもポイント(笑)。
トーチカ。
 突然。
「ではここでお姉ちゃんに問題です」
 栞がそんなことを言い出すが、香里の方は別に何か反応を示すでもなく、相変わらずつまらなそうな顔をしてぱらぱら雑誌をめくっている。
「第一問。とーちりょく、とは何でしょう?」
「とーちりょく?」
 そこで初めて、香里は読んでもいない雑誌から目を上げ‥‥‥ちらりと表紙を見ただけで、げんなりしたように項垂れる。
「あれ? お姉ちゃん、どうしたの?」
「何を読んでるのかと思えば」
 今は半身を起こした姿勢の栞の手元にあるのは、週刊何とかいうオヤジ向けの下世話な雑誌だ。
 普通にしている時には絶対に手に取らないものを、と祐一が気を利かせて持ってきた雑誌の束の中にそれも入っていたらしいが‥‥‥『安定多数確保も自衛隊派兵が命取り?』や『総力特集 スキャンダル議員に鉄槌下る!』はともかく、『ふつうの主婦が、カメラの前で見せた「女の輝き」』だの『(W袋綴じ)現役看護婦「顔出し」ヌード 濡れる白衣の誘惑』だのを栞に見せて一体どうしようというのか。
 戻ってきたら真剣に問い詰めてやらないと。
 深く溜め息を吐いて、香里は眉間に手をやる。



「それはさて置き」
「何がさて置きよ」
「とーちりょく、の問題が残っているのですが?」
 栞はまだ忘れていなかったらしい。
 統治力のことかしら。香里は適当に当たりをつける。
「どういう漢字を書くの?」
「ええと、とーちはカタカナ」
「は?」
 もしかしたら、想像していた言葉とは字面がかなり違うかも知れない。香里は不思議そうに首を傾げたが、だからといって、その他に思い当たる節があるわけでもない。
「ちょっとその前後を読んでみてくれないかしら?」
「えー?」
「何がえーなのよ今度は」
「だって、ヒントを出したらご褒美のレベルが落ちちゃいますよ? ノーヒントだと」
「さっき相沢くんが探しに行ったネーブルのジュレ」
 即答。
「よ、よくわかりましたね」
「いいから早く読みなさい」
「お姉ちゃんの意地悪‥‥‥ええと、写真の下に小さく書いてあって、遺棄されたとーちりょく」



 遺棄された統治力。香里はますます首を傾げる。
 行動力とか精神力とかと同じように、統治力も人や人の集団に備わった内的な能力のことだと思っていたのだが。最近は統治力も捨てて逃げることができるのだろうか。しかもその統治力はなんと写真に写るというのだ。心霊写真じゃあるまいし。
「捨てられた統治力って、拾ったらその人のものになるのかしら」
 ふと、馬鹿なことを呟く。
 ついでに魅力とか財力とかも落ちていてくれたらいいんだけど。‥‥‥思わず口に出してしまった恥ずかしさを誤魔化すように、ふん、と小さく鼻を鳴らした。
「うーん、拾えないと思うよ? こんなおっきい建物」
「たてもの?」
 香里が想像していたことも大概馬鹿げていたが、捨てられた統治力は建物の形をしていた、という事態の不明さ加減もなかなか人を馬鹿にしていると言えよう。
「やっぱり見せなさい、それ」
「でも、ギブアップの場合はアイスを私に」
「問題はとーちりょくの意味で、どんな字面か当てることじゃない筈でしょ? 別にいいじゃない」
 栞が言い切るより早く、香里はその雑誌を強奪してしまった。



 ややあって。
「栞。あなたやっぱり、小学生から人生やり直しなさい」
「ひどい‥‥‥そんなこと言う人嫌いですっ」
 呆れたように香里は雑誌を放り出す。
「酷いのは栞の頭じゃない。『遺棄』なんて難しい漢字が読めるくせに、こんなカタカナもロクに読めない高校生なんて、一体どうなっているのかしら?」
 問題のページを開いたまま、栞の前でばさっと跳ねた雑誌。
 その紙面に大写しされているのは、小さな要塞のような建物の廃墟、の写真だった。



トーチカ【tochkaロシア】
(点の意) コンクリートで堅固に構築して、内に重火器などを備えた防御陣地。火点。
[広辞苑第五版]

トーチカ[26631119][Kanon][栞, 香里]



 タイトルは酔狂先生。‥‥‥それにしても、『ウチの部屋はるしさんみたいにエロ漫画やらエロゲーのパッケやらが散乱していたりはしません』とは失敬な(^^;;;。

 でまあ、問題はそんな些細な認識の不一致ではなくて、トーチカなのです。
 例によってシチュエーションが戦中そのものであるGPMとかを持って来れば話は簡単なんですが、やっぱり、普段トーチカと全然接点のない人をどうやってトーチカと結ぶか、の方が考える過程が楽しそうだったのでGPMは止めました、とか。
マズー。
 今週末は休日出勤とかもしないといけない模様で、明日からしばらくは毎日SSなんて言ってる場合じゃなさげ。
 なんかこの11月はサボってばっかりだった気がするけど(苦笑)、そんなワケなので今後もちょっと途切れがちになりそうです。何卒ご容赦のほどを。
[2663.11.20.木.]
[2663.11.20.木.] / 省電力モード。
省電力モード。
  • 職場の開発環境が急に妙なACCESS VIOLATIONとか吐いてちゃんと動かないようになってしまったので、その辺がインストールされたドライブにデフラグ中。
  • でも開発は続けないといけないので、ソースはテキストエディタを使ってがしがし。
  • ‥‥‥や、書くトコ自体は普段もテキストエディタだけど、ちょっと書いてすぐ動かして、ができないのが不便。
  • しかし本当に真っ赤だなこのドライブのフラグメンテーション調査結果(^^;;;。
  • ふと思い立って、「HAPPY☆LESSON ADVANCE」のOP、Sleepin' JohnnyFishRADIOジャック」を昨夜Amazonに注文。多分、今日か明日あたり、ポストに突っ込まれてる筈。
  • まあ正直、番組自体に興味はないんだけど(爆)。
  • 一緒にangelaソラノコエ」も注文。もちろん、「宇宙のステルヴィア」最終話ED「Dear my best friend」収録、が決定打。
  • 真剣な話、どうして理由に心当たりがないのかさっぱりわからないんだが、「サテリコン」という言葉にこんなにも聞き覚えがある気がするのは何故なんだろう?
  • なんか映画のタイトルだったりするらしいが、観たいと思ったことが云々とかの前に、そんな映画があること自体、今ぐぐる様に訊いてみるまで知らなかったくらいなのに。
  • しかも全然観たいと思うような内容じゃないっぽいし。つーか何だろこの内容。謎だ‥‥‥。
[2663.11.21.金.]
[2663.11.21.金.] / 省電力モード。 / 顏。 / iFP-195TC.
省電力モード。
  • 昨夜、橘センセの携帯からメールが。何やら「ナイトライダー」のDVD-BOXがどーだとかこーだとか言っているので、ここいら辺で小耳に挟んだ情報をもとに「吹き替え音声は入ってない模様」と教えて差し上げる。
  • なんかやっぱりショックだったらしく、その直後、橘センセから電話が(笑)。吹き替え音声が魅力のひとつであるのは「ナイトライダー」も同様、なご様子。
  • そして結局長電話。
  • ないむねー。
  • 何となく、山崎まさよしの「僕はここにいる」が歌いたくなってみたりして、書き留めてあった歌詞を見たりして。
  • 実際に口遊んでみたりもしたところ、なんか思ったよりもいろんなことを忘れていることが判明した始末(笑)。シングルCDを引っ張り出して、MP3ファイルを作っておこう。
  • MP3といえば、OTOMO CAPSULEとかRIO SU30とかそこら辺の導入は引き続き考え中だったんだが。
  • 動かすだけでももっとてこずるに違いないと信じて疑わなかった他チームの関数があっさり動いて拍子抜けし、思わず早めに帰宅できたりしちゃったもんだから。
  • ほとんど衝動買いくらいの勢いで、実際に導入されたのはコレの512MBモデル(爆)。つーか両方違うし。
  • ないむねー。
顏。
「か、かお‥‥‥かお」
「何よさっきから」
 何か言いたそうにしている北川に、ぶっきらぼうに香里が応じる。
 おいしそうな湯気や香りや音を盛大にばら撒きながら目の前で焼き上がりつつあるお好み焼きも、その卓の半分を和ませるには少し力不足らしい。
「祐一、北川くんが」
「別に何も起こってないだろ。放っとけ。ほらそっちの豚玉もういいぞ名雪」
「わ。そうだね」
 同じ卓のもう半分で、祐一と名雪は楽しげにしているのだが。



「おーい香里。何だか知らんがぶすくれてないで、そっちのイカ玉そろそろひっくり返した方がいいぞー?」
 呑気に言いながら、隣のお好み焼きをヘラで指す。
「え? ああ、はいはい」
 言われた香里は慌ててヘラを握り直し、そんな風に慌てた様子の割には器用にイカ玉を返した。じゅじゅーっとソースの焦げる音。
 その手元‥‥‥でなく、顔、唇のあたりを、さっきから北川はちらちらと見つめている。
 見つめている、ことに気づいて欲しくないのか、別の幾つかの場所と香里の顔を行ったり来たりする。
 別の幾つかの場所、のうちのひとつは祐一の顔で、自分を見るのとは違う感情がそこに混じっていることに、何故だか、気づいてしまっている。少なくとも香里はそう思っている。
「北川、見てないでちゃんと手伝えよ。香里に全部喰われるぞ?」
「失礼ね」
「でも、かお‥‥‥いや」
 また何か言いかけて、しかし言いかけただけで北川は口を噤む。
 言いたいなら言いなさいよ。香里って呼びたいんでしょ相沢くんみたいに名前で。あたしの名前くらい呼びたいように呼べばいいじゃない!
 ‥‥‥北川が口を噤んだままだから、唇まで出かかったその言葉を、香里も飲み込むしかない。



「まだ気づいてないのかな」
「そろそろ突っ込むだろ、いくら何でも」
 祐一と名雪はあくまでも呑気な傍観者に徹する構えらしい。
 起きている問題が大した問題ではないのだからそれはそれでよかったのだろう。だがもしかしたらそのせいもあってか、その卓の暗い側は未だに暗いままだ。



 何やらオヤのカタキでも切り刻むかのような凄い形相で、香里がイカ玉をざくざくとヘラで切り分ける。
 そのちょうど半分を北川の方へずずっと滑らせた。
「食べたら?」
「え‥‥‥ああ。ありがと」
 そうしてまた、魂が抜けたようにのろのろと動き始める北川が目の前にいる。
「何なのよもう! 言いたいことがあるならはっきり言えばいいじゃない!」
 苛々は募るばかりで。
「かお、かお、かお、ってさっきから、あたしの顔に何がついてるっていうのよ!」



 とうとう激発した香里の目の前に。
「言おうかどうしようかずっと考えてたんだけど、顔の‥‥‥口のとこ、ソースが」
 北川は、卓に立てられていた紙ナプキンを一枚取って差し出した。



「香里、本当に気づいてなかったんだ」
 名雪の方が困ったような顔で呟く。
 遠慮も容赦もなく、祐一はそこで腹を抱えて笑っている。
 北川の手から毟り取った紙ナプキンをくしゃっと握ってぽいと投げる。
 それは吹き出してしまった北川の口元、ちょうど香里の顔にソースがついているあたりに当たって卓に落ちる。
「‥‥‥ふん」
 引っ込みがつかなくなった香里は、ソースを拭き取ることも、不覚にも真っ赤になってしまった自分の顔を何とかすることもしないまま、青海苔を振った目の前のイカ玉をさらに細かく切り刻み始めた。

顏[26631121][Kanon][香里, 名雪, 北川, 祐一]



 タイトルはやまぐうさん
 やまぐうさんのSS「顏」がもうアップされているところなど見るに、その「本命」の方にも既に、やまぐうさんにはきっと何ぞ企みがあるのであろう、とか邪推しつつ(w。スケジュール的には予定外でしたが、今日はまあ前述のような事情で時間も予定外に空いていたので、別に問題はなし。
iFP-195TC.
 専用のマネージャソフトを使わないとPCとiFP-195TCのやりとりはできないが、iFP-195TCのファームウェアをUSBストレージクラス互換のものと交換すると普通のUSBストレージとして使えるようになる、という情報は既に掴んでいたので、箱を開けてマネージャソフトをインストールして、最初にやったファームウェアのアップグレード。それも無事完了したので、実はもうマネージャソフトは要らなくなった(爆)。

 : 取り敢えずこれで、携帯とシリコンオーディオはセパレートになったし、自宅と職場のデータ同期は必ずしもCLIE PEG-T400が担当しなくてもよくなった。
 : まあそれはそれで結構ですが、それにしても初手から詰め込みすぎでは?

 調子に乗ってMP3ファイルを詰め込んでいたら、あっという間に空き容量が196MBとかになってしまった。もう300MBとか使ってるのか。‥‥‥512MBモデルにしといてよかった(^^;;;。
[2663.11.22.土.]
[2663.11.22.土.] / つうこんのいちげき。 / 黒蒲と白自転車。 / 黒蒲と職場PCと格納されたデータ。
つうこんのいちげき。
 やまぐうさん@掲示板
それでは本命キーワード「おりくらはブルースしか歌わない」をリクエストします。よろしく:-)。
 即死。

 : この文字列自体は、別にどんなルールにも抵触していないんですよね。
 : そう。だから了承だよ当然。と了承したところで、こっち側は「二次創作」ルールとかは守らないといけないワケで、それを考えると不可能級に難しいネタではあるけどさ。

 想定の範囲外から何が飛んでくるかわからないコトをやっているんだから、こういうのだって飛んでくるよそりゃ、という話でしかないことなんだけど‥‥‥こうして自分が立っている場所が実際はどれだけ危険な場所だったのか、こんなにリアルに感じたことは今までなかったと思う。
 今度のピンチに比べれば双子なんて大したコトなかったな、とか軽く振り返れてしまう状況が凄すぎる。あれはあれで、あの時はあんなに悩んだのに。

 ところで。
 「織倉」って人が出てくる一次創作の方にはひとつしか心当たりがなくて(松枝蔵人「聖エルザクルセイダーズ」)、そういう名前の女の子が出てくるってコト以外は何も知らない作品にはさらにもうひとつ心当たりがある(「ファーストKiss☆物語」)んだけど、どっちみち、ブルースは歌わなさそうで(^^;;;。

 ど う す れ ば い い ん だ 。
黒蒲と白自転車。
 出勤時刻が1時間繰り上がった関係でまだ毎朝自転車は恐いから再開してないけど、こういう風に時間の制約が緩やかな場合にまで遠慮してやる必要はないワケであって。
 自転車で休日出勤。実は一緒に新調したヘッドホンで、どうやらネット界隈ではカマボコと称されているらしいiFP-195TC(←黒いからクロカマ、らしい)に昨夜詰め込んだMP3を聴きながら。
 実はずっとこういうのがやりたくて、今日が休日出勤なもんだから思わず昨日クロカマ買っちゃった、とかいう事情もあったり(^^;;;。

 : 自転車で移動中の音楽環境としてはSO502iWMはあまりよくない、とは既に気づいていて、それは重たいからだし、ポケットとかヒップバッグとコードで繋がってる感じが煩わしいからだし。
 : では、そのクロカマのようにネックストラップで首から提げればよかったのでは?
 : ヘッドホンとSO502iWMをリモコン抜きで繋げることが可能だったらそれもアリかも知れなかったけど、僕が知っている範囲の中ではそれはできない。そうすると、首からぶら下がったSO502iWMにさらに長々しい余計なコードがぶら下がった状態で自転車に乗るワケで、これも煩わしいよ? 多分。
 : なるほど。
 : そもそもSO502iWM自体がそんなに調子よくないとかそういう事情もあるけど、身体がどう動いてるかとはあんまり関係ない場所でユニットに浮かんでてもらって、必要最低限の長さのコードだけでそれと耳を結ぶ、というカタチを試してみたかったことの方が重要。

 で。
 思った通り、このカタチは非常によかった。しかも新しいヘッドホンは、前に使っていたヘッドホンと違って左と右を結ぶ部分も巻き取り式になっているので、余ったコードが首の後ろでざらざら動いたりもしなくなり、快適度はさらに大幅アップ。
黒蒲と職場PCと格納されたデータ。
 ところがこれが嬉しいことばっかりでもなくて。
 USBストレージクラス互換ファームのせいか、ファイルの転送が時々妙に引っ掛かったり反応が遅かったりするなあ、とは昨夜弄ってて感じてたんだけど‥‥‥ファイル自体のせいなのかその転送で何か起こったからなのか、何度聴いても同じ箇所で音が飛ぶファイルがあったり、職場-自宅間で同期をとっているデータを纏めた圧縮ファイルが取り出してみたら一部壊れていたり、といった事象が。
 圧縮ファイルの方は念のためCLIE PEG-T400にも入れてあったから困りはしなかったけど、こんなコトが何度も起こるようだと、同期データを搬送する器、としてはダメかも知れない。

 さらに致命的な問題として、USBケーブルでPCと接続していても電源は自前の電池、という点が。
 これは痛かった。USBケーブルで繋がっている間は、そっちから電力をもらってくれると嬉しかったんだけど。

 加えるならもうひとつ、USBケーブルの本体側コネクタが独自規格なんで、職場にも1本置いておこうとかいうコトが激しく困難、ってのもあるかな。
 取り敢えず今日のところはケーブルも一緒に持ち出したけど、これって取り寄せられるんだろうか? ‥‥‥とかいうことを悩まなくて済む分、USBの雄側コネクタが直接出ているものの方がお手軽ではあったなあ、確かに。

 帰宅後補足。MP3データは、おーじぇに入ってる方をおーじぇで再生しても別に音が飛ばないことが判明。
[2663.11.23.日.]
[2663.11.23.日.] / 「仮面ライダー555」観る。 / 寝て過ごす。
仮面ライダー555観る
 話のキモは別に沢木さん@アギトでも蓮@龍騎でもなく、人間側がオルフェノクを敵として認識し、オルフェノクを排除するための行動を開始した、という点。
 いくら馬や鶴が、そして狼が人のために戦う決意を固めても、人の方でそれを認めてくれないのでは‥‥‥龍騎では「敵」はあくまでミラーワールドの生物だったのでこういった展開になりづらかった(超常現象みたいなもの、としてしか解釈のしようがない)んだけど、555のオルフェノクにはこちら側もあちら側もない、というコトで、敵の扱いがクウガやアギトにより近いのは当然といえるかも。
 本人同士はたまったもんじゃないと思うが(笑)、観ているこっちとしては、おもしろくなってきた。
寝て過ごす。
 昏々と寝入ってしまった。今日3回くらいしか起きてないと思う(^^;;;。当然何もしてないし。
 明日も休出だから、取り敢えず、今日のところはこのままさらに寝てしまう所存(^^;;;。
[2663.11.24.月.]
[2663.11.24.月.] / 今日も休日出勤。 / 風の音が君の居場所を隠すよ もしかしたら 逢える筈もないMY SISTER
今日も休日出勤。
 結局寝過ごして(笑)午後イチくらいからのんびりと。
 今日も自転車で来たかったんだが‥‥‥18時以降の降水確率が50%、とか言われるとなあ。
風の音が君の居場所を隠すよ もしかしたら 逢える筈もないMY SISTER
 割とぼかして書いていたのだがわかる人にはわかっているらしいのでもういいや。それに愛しのロサ・ギガンティアは昨夜の「いとしき歳月」で卒業しちゃったし(笑)。
 とまあいろんな事情があって、今は所謂「マリみて」を一気に通読中。現在時点の進捗は読了8/15。「チェリーブロッサム」に片足突っ込んだところ。‥‥‥うーん、調子いい時は調子いいんだけど、一回落ちるともう一回上がるまでに凄い時間が、ってターボチャージャーのブースト圧の話みたいだな(苦笑)。

 それはやっぱり、心底好きで読んでるって感じとはどこか違うせいのような気がしている。何というか、今ひとつノリきれないまま、買っちゃったのでずるずると読んでいる、とかそんな感じで。
 実は、話自体については、こういう設定の女子校が舞台だったら大概はこういう話になるもんじゃないの、が今のところの感想。ここまで8冊、どこを読んでも大体そういう感想。「姉妹」を制度化した部分は確かに画期的だったのかも知れないけど、それが制度として存在しようとしなかろうと、そこで起こってることはいろんなどこかに既にあったこととあんまり変わらないもののように見えて、つまんないとまでは思ってないけど、正直、読んでいるとちょっと退屈。
 那須雪絵「ここはグリーン・ウッド」もそういう意味では「男子校の男子寮」の典型だった気はするけど、でもあれは、ブルース・おりくらは好きだったんだよな。何が違ってるんだろう。不思議。

 ところで「蟹名」って名字はいいのかそれで? とかそんな枝葉中の枝葉に実はいちばん引っ掛かりを感じてるくらいだから、割と本気で、ブルース・おりくらの中ではどうでもいい位置にあるっぽい(^^;;;。
[2663.11.25.火.]
[2663.11.25.火.] / ようやく。 / おりくらはブルースしか歌わない。 / 「クロノクルセイド」の。
ようやく。
 件の「マリみて」で何を書こうかが大体定まる。‥‥‥あと1週間ないが(苦笑)。
 こんな風に仕事が忙しいんでもなければ、今月中に10KB程度、なんて楽勝なサイズなのにね。

 : 最初に思いついたのは、本編に出てこないキャラをふたり作って、延々とロザリオでキャッチボールしてるだけの話にしよう、ってコトだったんだけど。
 : は?(^^;;;
 : 話の中身よりもむしろ、本編に出てこないキャラをふたりも出すのってどうなんだ、とかの方をずっと考えてて、で、止めた。
 : それで、止めてどうされるんですか?
 : 見えてるキャラだけ使うことにして‥‥‥後はもう、開き直って趣味に走る。
 : それじゃいつもと一緒じゃないですか(苦笑)。
 : やかましい(苦笑)。

 趣味に走るとゆーコトで、必然的に、ロサ・ギガンティアとカメラちゃんが当確。後は落選(w。
おりくらはブルースしか歌わない。
 については、ブルース・おりくらがあーでもないこーでもないと頭を抱えているうちに、実はやまぐうさんから文章自体もいただいてしまっていたのです。
 それをそのままブルース・おりくらの日記に転載する、とゆー行動は何だか心情的にアレなので(笑)、そちらは飴玉で直接公開、という形をとらせていただくことにしました。

 ‥‥‥でおしまい、ではいくら何でも悔しかったので(^^;;;。
 自分の中では、やまぐうさんから文章をいただいた時点で今回はタイムアウト負け扱いなんですが、飴玉の方にはブルース・おりくらが書いたのも一緒にアップしてあります
 思いつくのがもう少し早ければ昨夜アップできたかも知れなかったモノですが、どう誤魔化そうか、の方針が立ったのは結局やまぐうさんのを読んだ後でして(苦笑)。嗚呼。

 それから、今後はこういった、「二次創作」という枠の中では新しくキャラを作らないと何ともならないようなメタ系要求は禁止(笑)。もしくは自分で文章も書いて寄越すこと、という線で。
クロノクルセイド」の。
 第一話が昨夜放送予定で。
 今日職場から戻って観るのを楽しみに、予約録画のセットとかしておいたんですが。

 ‥‥‥見たくもない小泉孝太郎とかが出てくるつまらないインタビュー番組を延々観させられた上、予定の30分を経過してぶっつり録画が終了しちゃっている気がするのは、一体どこの仮想敵国の陰謀ですか?(涙)
[2663.11.26.水.]
[2663.11.26.水.] / 省電力モード。
省電力モード。
  • おりはさんお誕生日おめでとうございます。‥‥‥分別って幾つでしたっけ。
  • 一点を除いては概ね満足しているというか、正確にはその一点さえ何とかなってくれるなら他の不満点には目を瞑ってもいいやと思っている黒蒲、なのだが。
  • 40MB弱の圧縮ファイルをおーじぇから黒蒲に吸い上げて職場PCに落とす、という作業の信頼性だけが何故か著しく低い、という点については本気で辟易中。昨日も一昨日も中身の終端あたりが破損していたようだし、今朝に至ってはなんとその終端付近の解凍中にLhasaが例外を吐いて死ぬという異常事態。Lhasaももう随分長いこと愛用しているが、こんな風に死んだトコは初めて見たよ(苦笑)。
  • CLIE PEG-T400に格納した同じデータを解凍しても何も起こらないので、おーじぇから黒蒲に吸い上げる段階でそのファイルに何か起こってるんじゃないか、と推測。ちなみに、職場PCから吸い上げておーじぇに落とす方では、今のところ何も問題は起きていない。不思議。
  • 職場PCとおーじぇの違いで関係ありそうな部分といえば、おーじぇのUSBポートが増設カードに実装されたUSB2.0であることと、PC側のウィルススキャンソフトが全然違うこと、だろうか。原因特定のために、これから少しずつその辺弄ってみる所存。
  • ともあれ、バックアップデータをPEG-T400で持って歩かないと安心できないようでは、黒蒲を導入した意義の半分は無駄になっていると言わざるを得ないワケであって。むー。
  • 掲示板にて小夜さんの曰く、「おりくらはブルースしか歌わない」の次は「Iscariot」。もちろん問題とかは何もないので、そのまま了承の方向で。
  • ちなみにですが「HELLSING」は読んでません。以前夜中にやっていたアニメを何度か観ただけです。や、興味はありますし、読んでみたいとは前々から思ってましたけど。
  • ですから『法王庁特務局第13課』やら『異教徒なんぞ何万人死んでも知ったことか』といった方面の展開は期待されてもちょいと困ります(^^;;;。
  • ついでに‥‥‥「Iscariot」なんてタイトルでほなみんをどうするつもりだろうわくわく、とか無法な水の向け方をしてみるテスト(w。>やまぐうさん
  • で、遅かった模様(苦笑)。帰ったら日が変わってるんだもんなー(^^;;;。というわけで、後れ馳せながら、ですが。
[2663.11.27.木.]
[2663.11.27.木.] / 省電力モード。
省電力モード。
  • なんか目覚めてみたら割と大迫力な時刻だったので、おーじぇを起こしてメールで0.5回休みの連絡。
  • 昨夜の寝入り鼻くらいに届いたらしいメールにもレスを書いて、再び、おやすみなさい。
  • そして午後から出勤。
  • ないむねー。
  • 謎メモそのいち。「吾、十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知る」。‥‥‥分別を知る、というのはなかった模様(^^;;;。
  • きっと分別なんてなくても困らないんだYeah!<待テ
  • 謎メモそのに。早い話、「イスカリオテ(Iscariot)」については、銀貨30枚でキリストを祭司に売った元十二使徒ユダの名字、くらいの感じで考えていただければよいかと思います。後にそれが転じて「裏切り者」の代名詞、あたりでしょうか。
  • 経緯についてはこの辺を参照されるとよいかと思います。
  • どーでもいいけど、やまぐうさんの書き込みのタイトルが「どうしよう?」になってるのがちょっと素敵(笑)。何も書かれてなければ適当な文字列を勝手に生成する仕様だが、時々こういう、妙に中身と仲のいいタイトルになったりするから世の中はわからない。
  • ちなみに、畑亜貴「どうしよう?」はSS版「エターナルメロディ」のエンディングテーマ。この際エタメロ自体はさて置くにしても(笑)、この曲はとにかく絶品で、今でも自分内名曲ランキング上位。思えば、この曲に触れたことが、破滅系畑亜貴ワールドへも踏み込んで行くきっかけだったんだよなあ。
  • 確かいつぞや小夜さんを新宿のdisk unionに案内した憶えがあるのは、小夜さんも「棺桶島」とか「世界なんて終わりなさい」を欲しがったからではなかったか、と回想してみたり。
  • 非破滅系はたあきは最近活躍しすぎでとても全部は追いかけられない(苦笑)。嬉しいけどちょっと悲しくもある昨今。枯堂夏子みたいに全集っぽいのが出たらいいんだけど。CDで
  • ないむねー。
  • ところで今日は黒蒲からの完全なデータの取り出しに成功。
  • 何をしたかというと、昨夜黒蒲にファイルを放り込む間だけウィルススキャン(Norton AntiVirus2004)を停止した。それが理由だったら嫌だが多分そうなんだろうな。むー。
  • ないむねー。
[2663.11.28.金.]
[2663.11.28.金.] / 省電力モード。 / Iscariot.
省電力モード。
  • 実は「超先生」と言われてもピンとこない。シナリオライターでゲームを見るという観点が自分の中にないから、のような気がしている。
  • 不慮の事故(すらさんあたりは、バイクでもらい事故、という点にまた別の感慨がある模様)で逝去されたというその「超先生」が何を書いていたのか、この機会にちょっと調べてみた。
  • 中にはブルース・おりくらが触れていたものもあって。
  • 例えばその昔、ブルース・おりくらがおりくらさんになるより前に綴っていたところのWeb日記(そういうのがあった)を読み返してみるに、2658年11月下旬から12月中旬くらいにかけて、「ToHeart」の各シナリオに関する感想など書きつけている部分があり。
  • ラスト寸前まで「小煩せー女だな」以外の感想はなかった志保だけど、そのラストがやけに切なくて好きだった。
  • レミィは逆で、中盤の思い出話周辺は割と好きだったのにオチがアレでがっくり、みたいなことが書いてあった。
  • 琴音については、琴音自身のことよりも、主人公のモノの考え方のエキセントリックさ加減が印象に残っている。
  • ‥‥‥余談だけど、こういうことがある度に「日記書いててよかったな」と思う。読み返してたら志保シナリオのラストで感じた様々なことが胸の中にもやもやと思い出されてきて、何だか、その時みたいな切ない気分になってみたりできたし。
  • で、要は「ToHeart」以外の作品のことはほぼ知らないに等しいんだが、聞くところによれば、
  • 盗作シナリオ疑惑が云々とか、
  • リアルリアリティ」が云々とか、
  • 「お前の感じている感情は精神的疾患の一種だ」のような奇怪な言い回しが云々とか、
  • 誰彼」がアレだったので会社が黄昏てしまって云々とか、
  • 妙なエピソードには事欠かないお人であったらしい。
  • でも、自分で触れてもいない諸々の行いについて敢えて論う必要は感じない。‥‥‥まあ、盗作シナリオ疑惑、とかについてはちょっと論っといた方がいいのかも知れんけど。
  • 取り敢えず、竹林明秀というシナリオライターについては、「ToHeartの志保にあのラストシーンを与えた人」という事実だけがあればブルース・おりくらにとってはそれでいい、と思う。
  • ともかくも、故人の御冥福をお祈りいたします。
Iscariot.
 実は、この中に、うらぎりものがいます。
 恨めしげに宣告した栞は、その周囲を取り巻く人々の顔をぐるりと眺め渡す。
 途端に何やら心配げな表情になる祐一。
 取り敢えずポーカーフェイスを決め込んだらしい北川。
 既に呆れたような顔をしている香里。
 相変わらずにこにこ笑っている名雪。
 ‥‥‥俄に凍てついた雰囲気に包まれるその病室に、見舞いに集った四人の容疑者は立ち尽くす。



「何だ香里、何か心当たりがありそうだな」
「違うわよ‥‥‥いえ、そうね、心当たりといえば心当たりかも知れないわね。犯人のことではないけど」
「え? 犯人じゃないって、何に心当たり?」
「起きている事件の方よ。まあいいわ、それで誰が裏切ったの?」
「それをいきなり訊くあたりがいかにも香里だよな。誰が裏切ったかはともかく」
「そうだね。あたしは犯人じゃないから犯人を探してるんです、って言わないけど言ってる感じ?」
「というコトで、美坂じゃないのか?」
「何よみんなして失礼な。あたしが栞を裏切ったりするわけないじゃない」
「だってこの間まで散々」
「ダメだよ祐一」
「‥‥‥いや、そうだな。香里はそんなんじゃない」



「ひょっとして相沢、お前何かおかしなことをしたんじゃないのか?」
「ありえる話よね。公認のバカップルだからって、彼氏は彼女に何してもいいんだーっとか。若気の至り?」
「聞き返すなこら。何が若気の至りだ」
「祐一‥‥‥祐一がそんな人だったなんて‥‥‥幻滅だよ」
「いやだからちょっと待て。俺が栞を裏切ってどうするんだ? そんなことあるワケないに決まってるだろ」
「いちばん怪しそうに見えない人がいちばん怪しいのは推理物の定石よね」
「だからそういう怪しいことをぼそっと言うな香里。とにかく栞を裏切るのは俺を裏切るのも同然だわかってるだろうな裏切った奴っ!」
「わかったけど顔が真っ赤だよ祐一」
「そっとしておいてあげなさい名雪。そっちで栞も赤くなってることだし」



「で、栞に何をしたんだ北川? お兄さん怒らないから正直に話してごらん?」
「待ておい相沢、猫撫で声で何言い出しやがる。っていうか何だその振り上げられた握り拳はっ」
「ねえ、やめようよ祐一。香里が振り向いてくれないことに業を煮やした北川くんが栞ちゃん相手にいけないことを企んだ、って動機がいくら見え透いてたとしても、証拠もなしに友達を疑うのはよくないことだと思うよ?」
「それは一体何の台本を棒読みしてるの、名雪?」
「え、あれ、違った? なんか推理物の定石とかさっき言ってたから、そういう動機だったらあり得るかなあ、って今一生懸命考えたんだけど」
「つまり名雪には見え透いて見えるワケか。北川の動機とやらが」
「だから、いいからまずその花瓶を降ろせ相沢! つーかお前らなあ、いくら俺が‥‥‥俺がっ」
「俺が何よ、北川君」
「そんなこと美坂の前で言えるかっ!」
「‥‥‥結局自爆してるのな。ほとんど答えたようなもんだし」
「‥‥‥北川くん、ちょっと不器用さんだね」
「‥‥‥まあいいわ。その続きは後でゆっくり尋問するとして」
「うああああああああああああああああああ」



「そういえば、名雪は怪しくないのかしら?」
「わたし? わたしがどうして怪しいの?」
「だって、北川君の動機が仮に動機として成立するとしたら、名雪にだって似たような動機がある、ってことにはならないかしら? もう振られた筈の相沢君なのに、燃え残った想いが募る余り、その彼女である栞相手によからぬことを企んでしまった、なんて」
「ああ、なるほど。‥‥‥そうだね。うん、あったよ、私にも動機が」
「時々そういう恐いことを無邪気そうに言うわよね、名雪って」
「いや、でも、言われて気づいたようなのを動機って言うと思うか、普通?」
「言わないでしょうね。わかってるわよ相沢君、名雪はそんなことしないって。ただ一応、全員を疑ってみる必要はあるだろうなってこと」
「ところで、俺の動機はそういうことだったことに既になってるワケか?」
「そんな昔の話なんか誰もしてないわ」
「‥‥‥まあ泣くな北川。明日という字は明るい日と書くんだ」
「俺のカレンダーに明日と書かれた日なんてなかった」
「北川くん‥‥‥ちょっと可哀想だよ」



「ちょ、ちょっと待ってください。裏切った人が私に何をしたか、私まだ何も言ってないじゃないですか」
「‥‥‥あら、そうだったかしら?」
「そうですっ!」
「で、誰に何をされたんだ、栞?」
「だからどうして俺の方を睨みながらそういうこと訊くかな相沢は」
「誰かはわかりません。とにかくですね」



 内緒でアイスをいっぱい食べたことが先生にバレてさっき怒られたんですと栞は言った。
 誰かがそれを密告したに違いありません、と。
 ‥‥‥さらに凍てついた雰囲気に包まれるその病室で、四人の容疑者は一斉に深い溜め息を吐く。



「それじゃ聞くけど栞。そのアイスのカップはどこに捨てたのかしら?」
「ええと、そこのゴミ箱にぽいっ、と」
「それだったら、それを回収に来た人が密告したって考える方が自然じゃないのかな」
「つーか密告とかじゃなくて、心配してくれてるんだろ? 栞の『いっぱい食べた』は本当に『いっぱい』だからな」
「うっ」
「それに、検査したからバレたんだったら、そういうことがわかる検査もしたんじゃないの?」
「た‥‥‥確かに、やっぱり体温がちょっと低い、とか言われて、それで」



 ここまでを踏まえてもう一度質問するけど、結局、うらぎりものは誰だったのかしら?
 ‥‥‥ダメ押しのように香里にそう問われて、栞はおずおずと自分の右手を挙げるしかなかった。

Iscariot[26631128][Kanon][栞, 香里, 名雪, 北川, 祐一]



 タイトルは小夜さん
 今日が期限のテストが思ったよりも早めに片づいたので、まあ、空いた時間の有効利用というか(笑)。あまり凝ったことは考えずに、無難な方向で丸めてみました‥‥‥というか、タイトルによって無難な方向へ纏めさせられてしまいました、というか(^^;;;。
[2663.11.29.土.]
[2663.11.29.土.] / 土曜は音楽系チャンネルがカウントダウン番組をやっている日。
土曜は音楽系チャンネルがカウントダウン番組をやっている日。
 北出菜奈「消せない罪」のPVがなかなかよかった。多分に「鋼の錬金術師」を意識した内容に思えるところがおもしろい。
 ただし、無条件にベタ誉めできないところがちょっとアレというか‥‥‥CMでちらっと見える部分はPVを前半中盤後半に分けると後半のあたりで、そこだけ、前半中盤と全然関係ない場所で歌ってるようにしか思えないのだった(苦笑)。なんか意味のよくわからない場面転換のおかげで散漫な印象になってしまっているのが惜しい。前半や中盤にあったことを引き継いだ形で後半へ繋がっていくようになっていればもっとよかったし、そうなっていれば恐らく、「鋼の錬金術師」EDのPVとしては至上の格好よさを持ち得たろうに。
 取り敢えず、「鋼の錬金術師」が好きでそのアニメEDも好き、という人は、何かの機会に観てみるとよいと思います。時間がない人は2コーラス終了まででいいです(爆)。

 Mr.Children「くるみ」のPVはイイ。文句なく絶品。凄いこれはおもしろい。「掌」もいかにもMr.ChildrenのPVって感じでよかったけど、「くるみ」の方がずっと好き。つーか今すぐ欲しいくらい。CDが、じゃなくてPVが(笑)。
 ‥‥‥つーか、Mr.ChildrenのPVを集めたDVDは随分前から待ってるんだけど出ないよなあ。いずれそれが出ることがあったら、この「くるみ」は是非とも収録してあって欲しいな。
[2663.11.30.日.]
[2663.11.30.日.] / 昨夜の28時30分。 / 「仮面ライダー555」観る。
昨夜の28時30分。
 問題のマリみて原稿がほぼできた。現在微調整中。今から寝て、起きたらもう一回読み直して。
 一応、日付が本日であるうちに送付できれば締切圏内、という線で。

 書きつけないことを書いていたせいか、予定にないことがいろいろ起こって大変だった。ふと思い立って昨夜いきなり話の筋を大きく変えたのも予定外だったし、そのせいでロサ・ギガンティアとカメラちゃんしか出さない筈の話に祐巳が割り込んできたのも予定外。

 : でも難産だけは予定通りでした、と。もう何日か早い段階で、ここまで辿り着いていたかったんだけどなあ。
 : 最近いつもそんなこと仰ってるような気がしますが?(w
 : ‥‥‥否定はしないけどね(苦笑)。

 12月一杯くらいの間は仕事も大体今くらいのペースでこなさないといけない状況がもう見えてて、要するにとてもとても多忙ではあるんだけど、でもやっぱり、今度は自分のサークル向けに原稿書かなきゃ、とかそんな事情もあるワケで。
 今回も新刊は100円本のつもりだから、そんなに凄い規模とかにはならない筈、ではあるものの。さて。
仮面ライダー555観る
 いや今日のハイライトは別に真理たんと結花たんの入浴シーンとかでなく(笑)。

 今日は結花たんの日。
 ふと零れてしまう「私にも、夢が欲しい」という呟きの重さは、結花たんがオルフェノクであることを知っている者、あるいは自分もオルフェノクである者、にしかわからないのだろう。そして正体は明かされ、それでも結花たんを抱きしめる啓太郎。‥‥‥今日のラストシーンは今まででいちばん好きかも知れない。


このサイトでは、オーガスト, May-Be SOFTの画像素材を借用しています。[COPYRIGHTS.]
無断リンクも直接リンクも諸々含めてご自由にどうぞ。直接リンクの要領はこちらです。 [NOTICE.]
[2663.10.xx.] , [2663.12.xx.] [SHORTCUT.]
SILENCE. / FORCEWORD. / AFTERWORDS. latest : list / MAIL. [OTHERS.]