未来へ戻ったちひろちゃんに、俺は観察日記だけでなくいろんなことを書いて送った。そのぶんエネルギーを食うんですからラブレターはほどほどにと結先生に言われたこともあったが、思いを押さえることはできないし伝えられるときに伝えたいからと適当に受け流して、とにかく俺は書きまくった。
いつからだったか。こっちでの生活の報告に加えて、俺が自分で創作した話を送るようになったのは。観察日記をつけながら、ふと思いついたことを書いたのがきっかけだった。楽しいですとちひろちゃんに言われて、調子に乗って書いて、でも只書くだけでなく何か一工夫しようとタイトルをしりとりでつなげていって……ちひろちゃんがリクエストを出して、それに応えて書いたときもあった。そうそう、ちひろちゃんが話を書いて送ってくれたこともあったな。
そういえば、次の話で百本目じゃなかったっけ……あ、やっぱり。その百本目のタイトルは「た」から始まると。ううん、どういうタイトルにして、何を書こうかなあ。
せっかくだからそのまま書くよりも何か記念になるようなことをしたいものだと考えつつ、まずはメインの観察日記をせっせと書くことにした。
[たくさん書いた title:やまぐう / cast:やまぐう / author:やまぐう]
|