どんなに遠くても点滅するシグナル 違うくせに似てる 違うから探してる
[ 〜 桜 美 町 災 事 異 聞 〜 ]
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六年の複雑。
あいつの胸で燻り続けていた何かは、六年分の後悔を呑み込んで、
違う何かへとその姿を変えようとしていた。
その救われない想いのために、歯車たちは音をたてて踊り始める。
十徳堂物語。エピソード1、「otherwise」。
‥‥‥叫びたいなら叫んじゃえばよかったのに。
叫んでくれれば、私が全部、受け止めてあげられるのに。
思ってもみなかったこと。
菜織ちゃんが、お兄ちゃんが、私が、十徳堂を始める理由。
それは、チャムナさんに「れなん」を渡さないため?
‥‥‥真奈美ちゃんを、止める、ため?
十徳堂物語。エピソード2、「GAME」。
ねえ、どうして!? どうして、こんな風になっちゃうの!?
どうして‥‥‥戦わなくちゃいけないの‥‥‥
膠着する状況。
マナミは一体、何を躊躇っているのだろう?
今すぐにでもあのジンジャとかいう建物を叩き壊して、
レナンを救い出してあげたい私の気持ちは知っている筈なのに。
十徳堂物語。エピソード3、「LORELEY」。
レナンをこの手に取り戻すためなら、誰を傷つけようと構わない。
それが私だから‥‥‥チャムナとレナンの、絆、だから。
牙を剥く真実。
勝敗が決することを望まないままに、戦いだけが空しく続いていた。
誰もが、ただ一途に、胸に想い続ける誰かのために。
振り上げた刃を収める鞘を‥‥‥彼らはもう‥‥‥
十徳堂物語。エピソード4、「F.E.A.R」。
目を逸らさないでよく見なさい。傷つける前に考えなさい。
本当の敵は‥‥‥本当に、あなたたちなのかどうかを。
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